下値不安少ない日経平均、更なる上昇へ向かうか!?

東証1部の売買代金概算(百万円)。2016年1月~8月12日までの平均は2兆3510億円

東証1部の売買代金概算(百万円)。2016年1月~8月12日までの平均は2兆3510億円

上図は東証1部の売買代金概算(百万円)です。2016年1月~8月12日までの1日あたりの平均は2兆3510億円で、概ね一定水準を保っています。一方、日銀のETF購入は禁じ手だからこそ日経平均は上昇へでも書きましたが、16年7月末の日銀金融政策決定会合でETFの買い入れ額が3兆3000億円から6兆円に引き上げられました。今までは主に下げたときに1日あたり340億円~350億円の買い入れを行っていたわけですが、8月4日に日銀は日経平均株価などに連動する上場投資信託(ETF)を707億円買い入れたと発表していますので、今後は下げた日を中心に1日あたり700億円前後の買いが入ることになります。

これがどのくらいのインパクトがあるかですが、まず、日銀の買い入れは日経平均を中心とする指数連動型ETFに限られるため、二部市場とマザーズ銘柄へは一切向かいません。したがって東証一部の売買代金と比較すると規模が分かりやすいと思います。そして、8月4日の値動きを見ると後場から明らかな異変が見られています。1日の東証1部の売買代金を2兆3510億円として、これを前場と後場で単純に2で割ると1兆1755億円と出ます。ここに700億円の買いが入るとすると(後場だけで見れば)約6%のインパクトだったということになります。

やはり日銀のETF買い入れ額倍増のインパクトは強力

やはり日銀の6兆円の買いは強力

やはり日銀の6兆円の買いは強力

6%のインパクトというと小さいようにも見えますが、これはボディーブローのように確実に効いてきます。なにより、少なくとも当面は買いオンリーですから、長期で見ると、強力に株価を下支えすると思います。ちなみに2016年上半期に外国人投資家は▼5兆円の売越と過去最高に売ってきたわけですが、その半分以上を吸収できる買いが入るわけです。これで日銀が買うとの期待感から外国人投資家が買いに転じれば、株価の大きな浮揚力になることがわかると思います。

下の図は日経平均ボラティリティー・インデックスと日経平均の推移比較です。日経平均ボラティリティー・インデックスは、投資家が1ヶ月先の日経平均株価の将来の変動をどのように想定しているかを表した指数です。指数値が高いほど、投資家が今後、相場が大きく変動すると見込んでいることを意味します。そして多くの場合、日経平均の急落時に日経平均ボラティリティー・インデックスは急騰します。ちなみにジワジワと上昇していくタイミングでは日経平均ボラティリティー・インデックスは緩やかに下がっていきます。

足元の日経平均ボラティリティー・インデックスは非常に落ち着いた水準になっている

足元の日経平均ボラティリティー・インデックスは非常に落ち着いた水準になっている

そして、この日経平均ボラティリティー・インデックスは7月末から急激に落ち着いた水準になってきています。つまり、急落を誰も予想するような状況で無く、下値が非常に底堅い状態になっていることを意味するわけですが、それも前述の通り、下がった日には日銀の強力な買いが入って日経平均の下支えがなされる事を考えると納得できるところと思います。

以上、100円に迫る円高など、日経平均にとっては一見良くない環境が続いているように見えるものの、現在予想しえない突発的な出来事がなければ、日経平均は当面は底堅い相場展開が続く状況だと考えることが出来ると思います。

参考:日本株通信


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