【NG例1】「どうしてもっと早く言わないの?」
ことばの使い方ひとつで親子関係も変わってきます
この場合は、「もっと早く」してくれていたら、どうなっていたかを考えましょう。
たとえば、「もっと早く言ってくれたら助かるんだけどな」とか「もっと早く起きたらゆっくり準備できると思うけど、どう思う?」とか。
そんなの、まどろっこしくて言えない!と思う人も多いでしょうが、これは丁寧に伝える時のバージョンです。このような言い方があると知っていれば、自ずと言い方は変わってきます。
【NG例2】「こんな時間まで、何してたの?」
約束の時間や門限に子どもが遅れた時、親はついついイライラして怒ってしまいます。でも、どうしたのかな?という心配な気持ちもあったはず。その気持ちをまず伝えましょう。「何かあったのかと心配したよ。遅れた理由を教えて?」とかはどうでしょう。頭ごなしに怒る感じではないので、子どもも素直に自分の非を認めることができます。
【NG例3】「何回言ったらわかるわけ?」
何度言っても子どもが言うことを聞いてくれない時、ありますよね。そういう時は、こちらの気持ちが十分に伝わっていない可能性が大です。「大事なことだから、1回で覚えてくれる?」と、「こうしてほしい」という気持ちを伝えましょう。
また、何度も同じ失敗を繰り返している場合は「どこがわからないのか教えてくれる?」と、なぜ何度も言わなければならなくなっているのか、原因を一緒に考えるのもいいですね。
人との関係は、言葉の使い方ひとつで変わってきます。
「Iメッセージ」は、相手を尊重しながら、自分の気持ちを率直に伝える「技術」です。子育てに限らず、職場や地域などでのコミュニケーションを円滑にするためにも使えますので、ぜひマスターしてください。