空と海を共有する極上ルーフバス
湘南の海辺と道路1本はさむだけという、まさに海かぶりつきの別荘。このオーナーは、週末は3人の子どもと自然の中でゆっくりしたいと考えて土地を購入しました。別荘を建てるにあたっての第一希望は「海を見ながら入れるお風呂」。目の前は海ですが、道路があるため1階では外から見られてしまいます。そこでお風呂は最上階に置くことに。出来上がったのは海と空に面して透明なガラス貼りのお風呂。
約畳のタイル貼りの床には円形のバスタブが埋め込まれ、空に向かって広がる逆三角形の空間です。 海に向かって木製の両開き扉があり、開くとウッドデッキ。もちろん海一望です。朝昼夜、屋外感覚で愉しめる極上ルーフバス。子どもたちもプールのようにお風呂を楽しんでいるとのこと。
■取材協力/MARIO DEL MARE
外の景色とつながる極上天空風呂
最近、水面と風景が一体化、外枠の見えないデザインのインフィニティプールや温泉が人気です。なみなみと張った天然温泉の露天風呂に浸かり、山の緑を眺められるのがこの天空風呂。温泉の良さと自然の豊かさ、そして小京都のような落ち着いた環境が気に入り、湯河原の山の中腹に別荘を建てました。南向きひな壇の敷地から望む景色は谷部分に湯河原の市街地を挟んだ熱海の山です。お風呂はもちろん天然温泉かけ流し。正面は緑、上は空、気持ちよく入っていられる露天風呂です。
石張りの浴槽はリクライニングしながら足を伸ばせるように、背もたれ付き。背もたれの角度や浴槽の長さ、深さまで実際にオーナーの身体に合わせて測ったオーダーメイドというのもすごいところです。頭をのせる枕部分は無垢のさわらで。こぼれおちるお湯と外の景色を一体化するために、山側の風呂の外周部を水平にしていますが、これが難しいのだとか。雨が降ったら入れない露天風呂に代わって、内風呂も用意されているのは言うまでもありません。
■取材協力/オオクスライフアシスト
沖縄で南国の風を感じるオープンバス
敷地自体が斜面を成し、森と人口湖を見下ろす丘の上に建つ別荘です。日常を忘れ、週末は自然の中で過ごしたいと、数年前に購入されていた沖縄に別荘を建てました。オーナーが描いたのは南国・バリのイメージ。できるだけ自然素材を使い、目の前に広がる森の木々と一体化して自然に囲まれたような空間が欲しかったそうです。そこで主構造をコンクリート造とし、屋根を木造に。バリ風の建物を表現するため天井は垂木構造現しです。
内側にも外側にも開放感が欲しいというオーナーの依頼を受け、お風呂は3.6m×2.1mの室内サイズ。床と壁にはインドネシア産の石を用いており、フルオープン開口で外につながります。またリビングの床にはバリで購入した網代を張っており、バリにあるラグジュアリーなリゾートヴィラの雰囲気。疲れた身体をゆっくり癒してくれる極上風呂です。
■取材協力/アーキテクツ・スタジオ・ジャパン
/岡部義孝建築設計事務所
温泉旅館のようにくつろぐ六角形の半露天風呂
熱海駅から徒歩圏、丘の上に広がるお屋敷街に建つ別荘。写真にある六角形の半露天風呂はまるで老舗旅館のようです。もともと庭の緑を眺める大きな内風呂と湯上り部屋を備えているのですが、オーナーの「小さくていいから外にも風呂が欲しい」の一言で2つめの風呂が加わりました。半露天風呂があるのは奥行約2.4mの和風テラスの一角。
六角形の外周部は御影石をまわし、浴槽は濡れると緑色に変わる十和田石で埋め込み式。ヒノキを多用した内風呂も和風テラスに面しており、引き戸を開けると屋外と一体感を楽しめる設計です。加えて、このお風呂からは熱海の花火が見えるのだとか。温泉好きのオーナーは特等席でこだわりの温泉を満喫しています。
■取材協力/オオクスライフアシスト
約10畳のドーマー付きお風呂
霊峰・富士山が見える抜群のロケーションに建つ別荘はホワイトシダーを用いた2×6工法で建てられています。お風呂は眺望を楽しめる2階に。屋根裏の空間を贅沢に活用、吹抜けの上部にはドーマー窓が設置され、富士山を眺めながらお風呂に浸かれます。写真を見ても開放感が感じられますが、広さはなんと約10畳。居室に匹敵する広さです。スポーツ好きのオーナーは、ヨガやエクササイズなどで汗を流して、そのままお風呂へ浸かりたかったのだそう。床暖房が付いているので寒い季節も快適にバスタイムを過ごせます。
■取材協力/ホンカ富士北麓 ビ・ボーン
パブリックとプライベート、2つの風呂を備えた極上別荘
海を眺める真鶴の高台に建つ別荘。東京の自宅に加えて、もうひとつの拠点として建てられました。海に面した傾斜地の高低差を生かし2つのテラスを設けています。下のテラスは海から帰ってきて、そのまま使っても大丈夫な汚れを気にしないテラス。BBQや魚をさばくスペースもあり、みんながワイワイ楽しめるところ。そんなテラスにつながる約8畳の広いバスルームが1つめのお風呂。ジャグジーバスでシャワーもついています。バスルームからの景色がよいので、景色を楽しみながら入れるように照明は手元を照らすダウンライトのみ。
もう一つのお風呂は上階のオーナーズルームの中にあります。寝室に隣接しているので、まさにプライベート仕様。約2畳の洗面室にはトイレもあり、ガラスのドアを開けて浴室に。浴室は約2畳ですがガラスの仕切りのおかげで広がりが感じられます。洗面室にはベンチもついているので着替える際にもラク、優しい気づかいです。
■取材協力/MARIO DEL MARE
温泉を贅沢に楽しむ露天風呂
山口市の中心地にある湯田温泉。この温泉につかりながら友人を呼んで楽しみたい、そんな強い思いから、温泉引き込み済みの土地を購入しました。建てたい別荘は、もちろん温泉ありき。オーナー自ら思い描いていた岩風呂の写真を見せて建築家に依頼。周辺は市街地であることから、まわりの視線を気にせずにくつろげるよう、中庭に露天風呂を配置する設計です。
使用した岩は、もともと敷地にあった庭石。庭師と一緒に石の大きさや立て方を考えながらこのような野趣あふれる露天風呂が完成しました。温泉は温度を加熱調整するため、温泉専用の給湯器を使用。岩と岩の間から温泉が湧き出るしつらいは、まるで温泉旅館のような風情です。
■取材協力/アーキテクツ・スタジオ・ジャパン
プリヤデザイン一級建築士事務所
ワイルドな樽風呂で肩まで浸かって海を一望
湯河原の海水浴場が目の前に広がる海抜30メートルに建つ別荘。東京都内に住み、週末は海で遊び、海を見たいという夢を叶えました。敷地の高低差を生かし、お風呂は地下部分に。半円形のジャグジー風呂は扉を開けたらデッキに出られ、その先には海が見えます。
このお風呂自体、とても開放的ですが、オーナーのさらなる希望は「どうしても狭い風呂に肩まで浸かりたい」というもの。そこで出来たのがウイスキー樽を使った樽風呂です。狭くて深い希望通りのサイズですが、あまりに深いため入るための階段と樽の中にも階段を設けています。家族の女性陣には人気が低いとのことですが、ここはオーナーのこだわり。肩までどっぷりつかってキャンプ気分を楽しんでいるそう。
■取材協力/オオクスライフアシスト
ログならではのフィンランドサウナ&風呂
東京から出やすい富士山麓、山中湖に近い別荘地。オーナーは都会での暮らしがコンクリートや無機質な建物に囲まれていることから、自然素材に憧れてログハウスを選びました。ログハウスは森林資源に恵まれた北欧や北米に多い建物で、本来のログハウスはサウナが基本。
フィンランド産のパイン材を用いたサウナを設置、脱衣室をはさみ浴槽のあるお風呂も設けました。サウナは3人用で約3畳。電気式ドライサウナでスイッチを1つで操作も簡単。木の香りを楽しみながら体を温め、お風呂でクールダウンするのがちょうどいいそう。お風呂は腰高までタイル貼り、上部は丸太をそのまま見せています。窓の外は紅葉も楽しめる広葉樹の林。別荘に来て非日常に癒されています。
■取材協力/ホンカ富士北麓 ビ・ボーン
オーシャンバスは中古マンションのリノベーション
葉山の海が見えるメゾネットタイプのマンションを購入。広さは100平米超と贅沢すぎる広さですが、浴室はありきたりのユニットバス。もちろん窓なしでした。間取りごと変えるフルリノベーションですから、せっかくの海が見える絶好のロケーションを生かさない手はありません。以前、バルコニーに面した部屋だったところに浴室を配置しました。浴室の広さは約3畳。水回りを移動しているので配管に角度をつけるため少し床を上げています。浴室は下半分をユニットバスに。壁は空間の広がりと調湿効果に配慮してチーク材を使用しています。浴室の左側に設けたのはナッティングスペース。時間とともに移り変わる海の景色を見ながら、ビールを飲んだり本を読んだり。お風呂タイムが長引くこと間違いなしです。
■取材協力/MARIO DEL MARE