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アルタム・エンゼル

熱帯魚オンライン図鑑

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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アルタムエンゼル
画像提供:オオツカ熱帯魚

アルタムエンゼル

学 名:Pterophyllum altum
通称名
英 名
分 布:南米:ネグロ川上流域、オリノコ川上流域
サイズ:18cm
Temp :25-30℃
pH  :pH4.8-6.2


原種エンゼル3種のうちで、もっとも大きくなる。特に背びれ、尻びれが著しく伸長し、その大きさを際立たせる。一般的なエンゼル以上に、体に対してひれが伸長するため、水深のある水槽が必要になってくる。

色彩は、やや褐色を帯びた銀色で、成魚は頭部が盛り上がり、他種との区別は容易。その野趣あふれる魅力から、原種エンゼルフィッシュの最高峰といって良いだろう。

入荷は採集が主なため、年中在庫がある魚ではない。しかし、シーズンともなれば、500円玉サイズから若魚まで広く販売される。稀にヨーロッパや国内繁殖魚が、少量流通することもある。

入荷当初は、体調を崩していることが多く、また水質への適応範囲も狭い。これは、生息地が濃いブラックウォーターであるためで、細菌やウィルスへの耐性が低く、また低pHを好むことから導入には注意が必要である。

これらの事から、飼育難易度はやや高い。まず、水深60cm以上の水槽が必要なこと。水質の適応範囲が狭いこと。よってある程度、水質管理に長けた中級者向け以上の魚だと言える。

餌は、アカムシ(冷凍、生)、イトミミズ、人口飼料、小魚(アカヒレの稚魚、メダカ)などをバランス良く与えると良いだろう。国内でも、幾つかの繁殖例があるようだが、水槽サイズの問題もありやや敷居は高い。逆に大型水槽が用意できるのであれば、性成熟に若干時間がかかるようだが、複数匹を適切に飼育すれば繁殖も可能だろう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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