2016年夏ドラマスタートガイド：注目の作品はこれだ！

以前は春ドラマが6月末に終わり7月に入ると一斉に夏ドラマが始まっていました。今はスペシャルが入って2～3週間ぐらいはお休みがあります。その間を利用して、なにがおもしろいか見てみましょう。

共感を呼ぶお仕事ドラマ

注目作が並ぶのはお仕事もの。

家売るオンナ

■日本テレビ系 水曜22時 7月13日スタート
売上不振の不動産会社にやってきた凄腕営業ウーマン・三軒家万智(北川景子)が独特の人生哲学で顧客の問題を解決しながら家を売りまくります。『家政婦のミタ』など変なヒロインが活躍するパターンのヒット作が多いこの枠らしい作品。

営業部長 吉田奈津子

■フジテレビ系 木曜22時 7月21日スタート
その『家政婦のミタ』の松嶋菜々子は『営業部長 吉良奈津子』に主演。広告代理店の売れっ子クリエイティブディレクターだったヒロインは40手前で結婚、出産・育休を経て3年ぶりに職場復帰。ただしクリエイティブではなく営業部長として。産後復帰した女性の奮闘を描くということですが、舞台が広告代理店というのがフジっぽい。女性の共感がえられるかどうかがポイントでしょう。ちなみに部下役としてDAIGOが出演。

はじめまして、愛しています。

■テレビ朝日系 木曜21時 7月14日スタート
『家政婦のミタ』に『女王の教室』の脚本を書いた遊川和彦は(お仕事ものではないけど)『はじめまして、愛しています。』を担当。子どものいない夫婦(尾野真千子・江口洋介)が虐待され捨てられた5才の男の子を養子にして家族になる6ヶ月間を描きます。2014年に結婚した遊川和彦、2015年は『○○妻』『偽装の夫婦』と夫婦関係をテーマにしましたが今回は特別養子縁組。すでに放送中のフジ系オトナの土ドラ『朝が来る』も扱う注目テーマです。

HOPE～期待ゼロの新入社員～

■フジテレビ系 日曜21時 7月17日スタート

お仕事ものではもう一つ、フジ系日曜21時『HOPE～期待ゼロの新入社員～』。プロの囲碁棋士を目指していた一ノ瀬(中島裕翔)だが22才の年齢制限により挫折。総合商社への採用を目指して一ヶ月のインターンシップで懸命に働く姿を描きます。

夏は事件もの

外に遊びにいくことが多い夏は一話完結の事件・ミステリーものが有利です。

ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子

■フジテレビ系 火曜22時 7月12日スタート(初回は21時から)
警察学校を優秀な成績で卒業した比奈子(波瑠)は警視庁捜査一課に配属。驚異的な記憶力を武器に活躍するが、彼女には心の闇があった……。刑事になった理由が「人を殺す者と殺さない者の境界はどこにあるのか？」、波瑠が2年前に出演した小栗旬主演の『BORDER』を思い出します。

 そして、誰もいなくなった

■日本テレビ系 日曜22時30分 7月17日スタート(初回は22時から)

『そして、誰もいなくなった』は、ミステリーの女王と呼ばれるアガサ・クリスティ著の同名の小説とは関係なし。ネット上に拡散したデータを消去する画期的ソフトを開発した優秀なエンジニア・藤堂新一(藤原竜也)は、同姓同名の男が婦女暴行容疑で逮捕されたことから、会社に疑われ自宅謹慎に。そこからさらに偽物に人生を乗っ取られていくサスペンスです。
 

刑事7人

■テレビ朝日系 水曜21時 7月13日スタート
テレビ朝日系の刑事・事件もの定番枠、水曜21時は『刑事7人』の第二シリーズ。天樹(東山紀之)をはじめとする「7人」は変わらないけど異動により立場が違っています。また天樹のお目付け役の刑事として塚本高史が新加入します。

女たちの特捜最前線

■テレビ朝日系 木曜20時 7月21日スタート
『特捜最前線』は昭和の刑事ドラマですがそれとは全然違い、京都中央警察の総務課員(高島礼子)、広報課員(宮崎美子)、かつて刑事だった食堂のおばちゃん(高畑淳子)の三人が事件を解決。土曜ワイド劇場からの連ドラ昇格です、ところが主演の高島礼子の夫、高知東生の事件が発生。どうなるかと思われましたが、放送は無事にされるようで、注目度が高まる結果になりました。

次ページは金曜の夜は料理ドラマ4連発！ そしてひと夏の想い出がテーマのドラマを紹介します。