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ホンダvsワークマンvsモンベル、レインウエア徹底比較

バイク用レインウエアを徹底比較!今回取り上げるメーカーは、作業着メーカー・ワークマン、バイクメーカー・ホンダ、アウトドアメーカー・モンベルの3社。実際に使ってみたインプレッションをお届けします!雨が多くなる時期に必見の記事です。

相京 雅行

執筆者:相京 雅行

バイクガイド

3社のバイク用レインウエアを使ってみた

色々なメーカーが販売している、バイク用レインウエア。お値段以上の価値があるものもあれば、残念ながらそうではないものも。どのメーカーがどんな特徴を持っているのか?以下3社のレインウエアを比較します。

  • 作業着メーカー・ワークマンの「バイカーズ」
  • バイクメーカー・ホンダの「3レイヤーレインスーツ」
  • アウトドアメーカー・モンベルの「ストームバイカー」
個人的に目を引くのは「バイカーズ」で、こちらは“コスパが良すぎる”として話題の防水・防寒ウエア「イージス」を発売している作業着メーカー・ワークマンが、新たにリリースしたバイク用レインウエアです。

では雨の日に試着したインプレッションをお届けしていきます!

作業着メーカーながらバイク用レインウエアの基本性能を備えた「バイカーズ」

ワークマンundefinedバイカーズ

ワークマンの「バイカーズ」


まず、作業着メーカー・ワークマンの「バイカーズ」を雨の日に試着。高速道路の制限速度100Km/hで走行するバイクは一般的なレインウエアよりも高い防水性能を求められますが、その点バイカーズはレインウエアとしての基本性能を充分に備えていました。

なんと耐水圧は15,000mm。1万円以上のバイク用レインウエアの平均的な耐水圧が10,000mmということからも、優れた数字だということがわかります。また走行時に生地がバタつかないように、二の腕・袖・腰部分にはアジャスターがついていて絞れるようになっています。

アジャスター

アジャスター


パンツも足元にはアジャスターがついており、裾はかなり広めにできているのでブーツなどを履いたままでも着脱ができそうです。裾丈も長いので足を上げ下げしても雨に濡れることはありません。

バイカーズの詳しい機能は先日の記事を見ていただくとして、そのお値段は5800円(以下、すべて税込)。今回も確実にお値段以上の価値がある製品に仕上がっていました。

バイクメーカーらしい細やかな気遣いがある「3レイヤーレインスーツ」

ホンダの3レイヤーレインスーツ

ホンダの「3レイヤーレインスーツ」


続いて、バイクメーカー・ホンダのレインウエアを試着。商品名の3レイヤーとは防水透湿素材を表地、裏地で挟んでいる三層構造の素材の事をいいます。

三層構造とはいえ生地としては一枚になっているのでとても軽く、裏面の前面にメッシュを採用している二層構造のワークマンのレインウエアと比べても、かなり軽量に仕上がっている印象です。

後ろにはベンチレーションが

後ろにはベンチレーションが


裏面にメッシュを張り付けても内部の蒸れをある程度解消することはできますが、湿度を外に逃す透湿素材の方が快適性に優れています。さらに、ジャケットの後ろ側にはベンチレーションがついているので、そもそも風通しが良いのです。

また、前ジップの防水構造やバタツキ防止のためのアジャスター、前タテの二重構造などは全てホンダのレインウエアにも取り入れられています。

ジャケット後ろにはポケットが

ジャケット後ろにはポケットが


ジャケット右腰のあたりには鍵などの小物を入れることができるポケットを配置。ジャケット前側にあるのに比べて濡れにくい構造です。またパンツには立体裁断構造を採用しているために足の上げ下げでストレスが全くありません。

総評的にワークマンのレインウエアをワンランクアップさせたような印象ですが、お値段は1万3500円。ワークマンのレインウエアが二着以上買えてしまう金額です。

アウトドアメーカーとしての強みを活かした「ストームバイカー」

モンベルのレインウエア・ストームライダー

モンベルの「レインウエア・ストームバイカー」


最後にアウトドアメーカー・モンベルのレインウエアを試着。やはりホンダやワークマンが採用しているような、バタつきを防ぐ構造や前立ての二重構造はしっかりと取り入れています。

前タテの中にはポケットが

前タテの中にはポケットが


モンベルのレインウエアには前タテの中部分にポケットが用意されています。一番濡れにくい部分なので、自己責任ですがスマホなどを入れておくにも良い場所だと思います。

次にやはり軽さです。モンベルのレインウエアはホンダと比べてもさらに軽量に仕上げられています。アウトドア用のギアは軽く・小さくなる方が良いというモンベルのこだわりを感じました。

さらに驚きなのが生地の撥水力です。普通は雨の日にレインウエアを着ているとコンビニなどに寄るのにも躊躇してしまいますが、手で払えばサラリとした状態になるので気がねなく寄り道できそうです。

素材にはドライテックという素材が採用されており、これはホンダと同じ3レイヤー構造の生地でモンベルが独自に開発した生地です。

前述したように撥水性に優れるだけでなく、耐水圧はワークマンのレインウエアを超える20,000mm、さらに圧倒的な透湿性能をもっているため、三着の中で最もジャケットの中の湿度を低く保つことが可能でした。

ただし、お値段は3着のなかでも最も高い1万5984円。

3着ともお値段以上の価値はアリ!

ホンダはさすがにバイクメーカーだけあり、きちんとバイク乗りのポイントを全て抑えたレインウエアという印象を受けました。1万3500円というと高く感じてしまうかもしれませんが、先に傷んでしまいやすいパンツが4536円で売られているので長く使うことが出来そうです。

モンベルのレインウエアは一言でいえば素材勝ちという印象です。ドライテックという素材がレインウエアの素材として非常に完成度が高く、雨天時の走行を快適に保つことができました。1万5984円と3着中で最もお値段は高いのですが、はっきり言ってお値段以上の価値を感じることが出来るでしょう。

なお、ホンダと同じく先に傷んでしまいやすいパンツは別売りされており、お値段は8856円でした。

今回は結果として「価格が高いものが良い」という結果になりましたが、これは必ずしも全ての商品に当てはまりません。1万円近くするレインウエアでもワークマンのレインウエアのクオリティに満たない製品はたくさん存在します。

これから梅雨に入ります。ぜひ今回の結果を参考にしてみてください。

商品名 メーカー 価格 特徴
バイカーズ ワークマン 5800円 圧倒的なコスパ、優れた耐水圧、
二の腕・袖・腰にアジャスター内蔵
3レイヤーレインスーツ ホンダ 1万3500円 生地が三層構造、機能性が充実
ストームバイカー モンベル 1万5984円 軽量、優れた撥水性、優れた耐水性、
圧倒的な透湿性能

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