預金・貯金/預貯金を貯める・増やす方法

お金のプロたちが貯蓄目標を「100万円」にする理由

どんなことを始めるにも、目標を持つことは大切です。お金を貯めようとする人に、多くのファイナンシャル・プランナーなどお金のプロたちが、最初の目標額としてアドバイスするのが「100万円」。貯蓄ゼロの人にとっては、遥か遠い金額のように思えますがこれには理由があります。

鈴木 弥生

執筆者:鈴木 弥生

預金・貯金ガイド

  • Comment Page Icon
<目次>

あくまで貯金の目標額は「100万円」にすべき

10万円だってなかなか貯まらないのに100万円なんて無理!無理!! という人もいるでしょう。もちろん1カ月×万円、ボーナス分も合わせて半年で××万円、などと細かく目標を設定した方がモチベーションがアップするのならばそれでもOK。でも本気で貯めたいのなら、あくまで目標額は「100万円」にすべきなのです。
 
最初の貯蓄目標額は100万円

最初の貯蓄目標額は100万円



なぜかというと、たとえば目標を「3カ月で10万円」としたら、そこがゴールのように思えて気持ちが緩んでしまいます。貯金ゼロの時点から考えれば10万円を貯めたのはスゴイことですが、10万円では“いざ”というときに貯めておいてよかったと思えるには足りません。“まとまったお金”の第一歩は、やはり100万円なのです。
 

100万円を目標にする理由1 気持ちに余裕ができる

貯蓄目標額を設定するとき、「100万円」以外にも「生活費の最低3カ月分」という考え方があります。というのは会社員の場合、自己都合で退職すると失業保険は7日間の待機期間+3カ月の給付制限期間が終わらなくては受給することができません。約3カ月は無収入になってしまうため、まずは生活費の3カ月のお金を貯めよう! となるわけです。

100万円は給料の手取り金額が30万円程度の人にとっての約3カ月分。100万円では3カ月分に足りないという人もいるでしょうが、多くの人にとってはいざというときの備えになる金額です。このお金が手元にあれば、気持ちに余裕ができると思いませんか。

夫婦ゲンカの原因ランキングでも、上位に挙げられることが多い「お金」。貯蓄が100万円あれば、お金のことでのケンカも減るはずです。
 

100万円を目標にする理由2 お金を貯めるのが楽しくなる

何かを続けようと思っても、目に見える効果がないとモチベーションをキープするのは難しいもの。“お金を貯めよう”という気持ちが、グンとアップする転機になるのが100万円です。

家計管理ができない人の傾向のひとつに、預金通帳を記帳しないということがあります。潜在意識の中に、残高が少ない通帳を見たくないという気持ちがあるのではないでしょうか。ところが100万円貯まると、記帳するのが楽しくなります。10万円の単位だった残高が100万円の単位になるということは、6ケタの数字が7ケタになるだけのことなのですが、なぜか数字を見たときの気持ちに大きな違いがあります。「,(カンマ)」が2つ入った数字が記帳されると、残高が増えることが楽しくなり“もっと貯めよう!”と貯蓄意欲がアップ! 貯められる人になるためには、この達成感が重要なのです。
 

100万円を目標にする理由3 自分に自信が持てる

コツコツ積み立てをして貯蓄100万円を実現すると、まとまったお金が手元にあるというだけでなく、計画をきちんと実行できたことで自分に自信が持てます。お金を貯め始めたときは、買いたいものをガマンしたり、細かい節約をすることにストレスを感じることもあるでしょう。でも100万円貯められると、自分のお金の使い方は間違っていなかったんだ! と実感でき、節約がストレスではなくゲーム感覚で楽しめるようになります。

100万円の壁を超えれば、自分も貯められる人になれる気がしてきませんか?その気持ちが大切です!まずは100万円に向けて積立計画を立てましょう。

【関連記事をチェック】
1年で100万円貯めるには毎月いくら積み立てる?
ゆうちょ銀行の3つの積立でお金を貯めよう
資産運用をするならば、やっぱり元本保証!
貯まらん人に小銭貯金をすすめる5つの理由
10年で1000万円貯める!を確実にする3つのルール
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます