ニッポンの妻が「すぐには離婚できない」理由
【すぐには離婚ができない理由その1】 経済的なリスク「すぐには離婚できない」理由はさまざまですが、やはりお金の問題は非常に大きいです
少し前に「保育園落ちた日本死ね!!!」のブログが話題になりましたが、仕事をしようとしても保育園にも入れられない、やっと就いた仕事は非正規雇用で不安定、別れた夫のほうも年収アップは見込めず、慰謝料や養育費もあてにならない……となればまさに八方ふさがり。
少なくとも「子供にお金がかからなくなるまで」「夫の年金が出るまで」と、「時限爆弾」をセットすることになるのだと考えられます。
【すぐには離婚ができない理由その2】 子供への影響
不幸な結婚生活を続けているママと、生き生きとシングルライフを謳歌しているママのどちらに笑顔が多いでしょう? 答えはおそらく後者。そして、多くの子供は「ママの笑顔」を望んでいます。
しかし、前述の経済的なリスク、あるいは離婚によって子供から父親を奪ってしまうという罪悪感、さらにはひとり親になることで子供にさみしい思い、肩身の狭い思いをさせるのではないかという遠慮などから、「子供のために」と離婚を我慢している妻の皆様も多いのです。
もちろん、昨今では離婚や再婚も珍しくなくなってきていますので、ひとり親家庭に対する偏見は減ってきていますが、「父親不在」に対する不安感は、妻自身にとって、まだまだ大きいと考えられます。
また一方で、十分な収入がないため離婚をすると親権を夫に取られてしまい、子供と別れなければいけないかもしれない、という懸念から、離婚を控えている例もあります。
【すぐには離婚ができない理由その3】 自分の世間体
子供への影響だけでなく、自分自身への「離婚の影響」の懸念も、離婚を避ける理由の一つになっています。
たとえば「医者の妻」「品川のタワーマンション在住」など、自分が持っている「見栄えの良いイメージ」を手放したくないという「見栄」との葛藤があります。
特にFacebookやインスタグラムなどのSNSで「幸せな妻ぶり」「平和で温かい家庭」「おしゃれでリッチな日常」をアピールし「リア充」イメージを振りまいていればいるほど、そのイメージを失いたくないという葛藤が生まれます。
「子供のために離婚できない」といいつつ、実は「自身の世間体を守るために離婚できない」となっている方も少なくないのです。妻側の両親の世間体も関わってきます。「体裁が悪いから我慢しなさい」という親もいまだ多数派。
時限爆弾のカウントダウンは始まっているかも
すでに始まっているかもしれないカウントダウン。止める方法はあるのでしょうか?
妻が何も言わないからといって
「不倫がバレたって、謝れば平気」
「家事を手伝わなくたって我慢してくれるはず」
「子育ては妻の仕事」
「離婚したら生活できないだろうから、俺にしがみつくはず」
……こんな風に考えているだんな様。甘い。夫はなぜ妻の心中に気づかないのか? 妻が抱えている不満や葛藤を聞き出そうとしないのか?
「だって俺は仕事が忙しいんだから、ローン抱えてるんだから大目に見てよ」と甘えるなかれ。夫にとって30代、40代の働き盛りの時期は、妻が女性として輝くゴールデンジェネレーション。その時期に妻を大切にしないと、老年期にしっぺ返しが来ることを、私は様々な事例を通じて学びました。
すでに時限爆弾のカウントダウンは始まっているかもしれません。
定年後、妻とラブラブな時間を共にするか、ひとりぼっちで寂しいおじいさんになるか。時限爆弾をとりあえず止める方法のひとつは今夜、帰宅したら妻の顔をじーっと見つめて「ありがとう。愛してるよ。困ってることない?」と言ってみること。一時的にカウントダウンは止まるかもしれません。
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