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シルバーハチェット

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長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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シルバーハチェット
画像提供:オオツカ熱帯魚

シルバーハチェット

学 名:Gasteropelecus sternicla
通称名
英 名:River hatchetfish、Silver hatchetfish
分 布:南米:アマゾン川(ペルー領、中流域)、ギアナ、ベネズエラ
サイズ:6cm
Temp :23-27℃
pH  :6.0-7.0


特徴的な体型から古くから観賞魚として親しまれ、ヨーロッパでは20世紀初頭から観賞魚として飼育されてきた。日本でも、古い時代からホビーの世界で親しまれている。本種は、ハチェットフィッシュの中で、最も知られて種類である。しかし、やや大型のためか、他のCarnegiella属(例.マーブル、マーサー)のハチェットフィッシュの人気に押されている

ハチェット/Hatchet=手斧

腹部の張り出た体型を、手斧に見立てたのだろう。他の魚には見られない、特徴的な体型をしている。その体型からも判るように、水面付近を活動域としている。水槽内でも、水面直下に定位している姿が観察できる。よって、自然下では、落下昆虫、または水面上を飛翔する小型の昆虫類を食べているのだろう。

また、驚いたりすると、頻繁に水上へ飛び上がる様子が観察される。自然下でも、捕食者に攻撃された際、水上へ逃げる行動が観察されるそうだ。このことから、飼育する際は飛び出してしまわないように、しっかり蓋をする必要がある。

さて、飼育は諸々含め容易。ただ、給餌の際は、沈んでしまった餌はまず食べないので注意する。人工飼料から冷凍餌まで、選り好みはない。

本種の記載は1758年と古く、スウェーデンの生物学者リンネによるもの。そう、二名法を提案したリンネだ。そんなに古くから知られる種類にも関わらず、繁殖に関して殆んど耳にしない。自然では、やはり季節の変化が引き金になるそうなので、その辺りにヒントがあるのかも知れない。

他種との判別点は、体側後部の黒いライン。脂ビレがあること。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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