高層ビルなどからきれいな夜景を眺めていて、写真を撮ろうとするときに気になるのがガラスへの室内光の写り込み。写り込みさえなければもっときれいな夜景が撮れたのに、と悔やむ経験をお持ちの方も少なくないかもしれませんね。

そんな夜景撮影のときに重宝する、100均商品で自作できる撮影グッズをご紹介しましょう。これひとつあるだけで驚くほどきれいに夜景の撮影ができます!


用意する100均グッズは、クッションケースとマジックテープ

自作レンズカバー

100均グッズのクッションケース。柔らかい素材でレンズに取り付けるには最適。この他にマジックテープを用意する。

今回自作するのは、レンズに取り付けるカバー。これはレンズ全体を覆ったカバーで、ガラスへの反射の写り込みを防いで撮影できるようにするものです。

製作するのに100均グッズで用意するものは二つ。クッションケースマジックテープです。

クッションケースは黒色のもので、今回はサイズ横35×たて29.5センチのものを選びました。マジックテープは、100均グッズで裁縫用に売られているものを用意します。
自作レンズカバー

クッションケースに扇状の型取りを書き入れて切り取る。サイズは使用するレンズに応じて整える。

作り方は、まずクッションケースの縫製をほどき見開きの状態にします。そして、取り付けるレンズのサイズに合わせて扇状にペンで型取りを書き入れて切り抜きます。レンズに取り付ける箇所は、使用するレンズの口径より少し小さめに型取ると取り付けやすくなります。

クッションの型取りは、最初に模造紙などでサンプルの型取りを作り試しながらサイズを整えと作りやすいです。
自作レンズカバー

マジックテープを縫い付ける。ループ面とかぎ状になっているフック面を重ね合わさる部分に配置して取り付ける。

自作レンズカバー

出来上がりの状態。幅は約15センチ、扇の両端の直線が約44センチのサイズ。

切り抜いたクッションに筒状に止められるよう、マジックテープを縫い付けます。マジックテープのループ面と、かぎ状になっているフック面をレンズに取り付けて巻き合わせたときに重なる部分に縫い付けます。ここまでできれば完成です。

写真の完成品は縁取りも縫製を施してあります。縁取りはオプション作業なのでしなくても撮影には支障はありません。
自作レンズカバー

完成したカバーをレンズに取り付けたところ。レンズを締め付けるようにマジックテープでしっかりと取り付ける。

カバーが完成したらレンズに取り付けてみます。レンズの根元にカバー口を巻き込み、しっかりと締め付けるようにマジックテープでカバーを装着。取り付けた状態のカバーがきれいに円錐状になるように整えましょう。カメラ本体を持ち上げてもカバーがレンズから外れたりずれ落ちたりしなければ、取り付けも完成です。

それでは、このレンズカバーを使って実際に夜景を撮影してみます!

 

レンズカバーでガラス全体を覆うようにして撮影する

自作レンズカバー

レンズカバー全体がガラスを覆うようにガラス面に対してまっすぐに向ける。斜めにすると反射光が写り込むことがある。

このレンズカバーを使ってガラス越しに夜景を撮影するときは、ガラス面全体をレンズカバーで覆うことがポイント。背景から写り込む室内の光をシャットアウトするためにこのレンズカバーを使うわけですから、隙間ができてしまうとカバーを使っても写り込みが入ることがあるからです。

ガラス面に対してまっすぐにレンズカバーの縁を押し当てるようにすると、全体をカバーしやすくなります。このときにレンズ自体をガラスにぶつけてどちらかにダメージを負わせないように注意が必要です。

ズームレンズを使う場合は、ズームリングもレンズカバーで覆われているので事前にフレームの画角は決めてからレンズカバーを取り付けるようにしましょう。また広角レンズを使用するとレンズカバーの縁がフレーム内に写ってしまうことがあります。やや望遠寄りで撮影するのもコツです。


レンズカバーで背景の写り込みをシャットアウトしてきれいな夜景を

自作レンズカバー

レンズカバーなしでガラス越しに夜景を撮影した作例。室内の光がガラスに写り込んで左側のほとんど夜景がクリアーに見えない状態。

自作レンズカバー

レンズカバーを取り付けて、夜景を撮影した作例。室内の光をほとんどシャットアウトでき夜景がきれいに撮影できた。

撮影する状況にもよってガラス面への反射の写り込みの度合いは変わりますが、上の写真の作例のように画面に大きく写り込みが入るような場合もあります。このような夜景撮影の状況に、今回自作したレンズカバーは効力を発揮します。

作例の写真を比較して見てもらえば、その差は歴然歴然。背景からの光を防ぐだけで、こんなに夜景をきれいに撮影することができます。本格的に背景の光を遮るには、大きな黒い幕で覆ってしまえばいいのですが、なかなかそこまでセッティングして撮影することはできないことが多いです。簡易用の撮影グッズですが、背景を光を防いで撮影するには有効に使えるので、ぜひお試しください。

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