不妊症

内科的視点から支援できる不妊治療とは(2ページ目)

今回はこの4月27日に横浜市で開業されるホリスティッククリニック横浜院長の井上宏一先生に取材をさせて頂きました。井上先生は内科・小児科専門の医師です。不妊治療は通常婦人科が専門で行うものですが、実際にこれまでの井上先生の外来を受診した不妊の患者さんが、妊娠されているのだそうです。詳しくお話を伺ってきました。

執筆者:池上 文尋

治療面において不妊治療で効果を発揮できそうなものは?

はい、今、考えているのは「栄養面の治療」と「栄養をきちんと摂れる消化器の最適化」だと思っています。

先ほども申しました通り、血液検査をすると新型栄養失調と呼ばれるカロリーはきちんと摂っているが、ビタミンミネラルが足りない状態の方が多いのが特徴的です。そのような患者さんの食事のチェック、そしてその栄養補給のサポート、そして消化器がきちんと栄養を吸収できるようにすることが重要と考えています。

holistic

点滴療法(栄養療法)ルームです。

昨今身体に合わない食べ物が腸で炎症を起こし、リーキーガット症候群(腸漏れ症候群)と考えられる方も多くおられます。ここでは詳細は省きますが、この病態では消化器がきちんと栄養を消化吸収ができない状態を作ります。

また、喫煙やストレスにさらされている方は抗酸化力がダウンしているので、そのサポートをする治療も行っていきます。

精子・卵子も活性酸素の影響があると言われています。それらの影響を受けにくくするための治療とも言えます。

その治療法として
  • 栄養療法(点滴療法)栄養の補給
  • サプリメント療法  栄養の補給・腸内フローラの調整
  • 食事療法(食事指導)栄養の補給・腸内フローラの調整
  • 還元電子治療 抗酸化力の向上
  • 血液オゾン療法 抗酸化力の向上
を実施してまいります。

費用について教えてください

当院では保険診療の部分と自由診療の部分があります。これは分けて診療する形になります。

保険診療は国民皆保険(国民が平等に医療を受けられるように必要最小限度の医療を提供しようという仕組み)であり、すべての治療・検査・薬剤に点数がついており、価格を国が決めています。そして、負担は3割のケースが多いです。

自由診療は保険診療の保険点数で認めていない治療(予算的にも健康増進・美容などは保険で認めるべきものではないという考え)であり、費用は全額自己負担になります。

内科的不妊治療の部分においてはほとんどが「自由診療」になります。これは人工授精や体外受精と同じです。
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様々な医療機器がそろっています。


ただし、風邪をひいたり、胃腸炎を起こしたりという一般的な疾患治療の場合はもちろん保険診療となります。

金額についてはその方の状況によって大きく変わります。場合によってはカウンセリング料だけの場合もあります。

各種検査・治療について費用は当院のサイトをご覧頂ければと思います。

ホリスティッククリニック横浜


最後に伝えたい事があればよろしくお願い致します。

今回は主に内科的不妊治療に関連してお話しをさせていただきましたが、本当はこのことが将来のお子さん達の健康にも繋がっていきます。

ご存知のように今のお子さん達は、アレルギーも多いですし、中には落ち着きがなく自閉症スペクトラムとレッテルを貼られてしまうお子さんもおられます。そして、こういったお子さん方も上で述べたような現代型栄養失調症、リーキーガット症候群をきたしている可能性もあります。

でも、根本原因に目を向けず症状に対して薬を処方され続けている場合もよく見かけます。子供を守ることはもちろん大切ですが、内科的不妊治療はこれから健康なお子さんが生まれるのをサポートすることにも繋がるのではないでしょうか。

また大人がまず健康になる道筋を作らなければ、その後の世代が健康になることは叶いません。

先に述べたような病気の根本的な問題に目を向ける医療を、私は「本質治療」と呼んでいます。時に甲状腺疾患や自己免疫疾患が不妊の原因になっていることがあります。

これらの場合も「本質治療」をすることで、病気の治療と言う面だけでなく結果として不妊治療を受ける方が健康なお子さんを生むことにもつながります。私としては、自分が考える医療で子どもから大人までみんなが健康になって病院から卒業できたらたらなあ、と願っています。

まとめ

今回、井上先生とお話ししていて感じたのは、徹底的な患者さんサイドの視点です。「カラダとこころが病気の状態なら治しましょう。でも、その病気になるストーリーがあるよね。それをきちんと理解すれば、次は病気になりにくいよね。」という発想は今までのクリニック取材ではなかったものでした。

「患者さんのためになることであれば、どんな治療法も方法論も学んで、それを提供していきたいし、自分達はそのために成長していかないといけない。」と言われる姿は多くの患者さんの福音になるのだろうなと思いました。

冒頭にもありました通り、不妊治療において、「土台となるカラダをもっときちんと調整していくべき」という考えはもっと広まっていくべきだと思います。

この記事で共感される患者さんや医療関係者が増えればいいなと思った今回の取材でした。

井上先生、開院前の貴重なお時間を頂戴し、ありがとうございました。この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

●関連サイト
ホリスティッククリニック横浜
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