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リスクオンとリスクオフで投資のメリハリを作る

"リスクオン”と”リスクオフ”という言葉は、投資環境を表現しているのですが、それを意識するとメリハリの効いた投資をすることができます。そのときに、大事なことは、自分の投資の時間軸です。リスクオンもリスクオフも、時間軸の長さで使い分けてください。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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”リスクオン”と”リスクオフ”って何?

”リスクオン”と”リスクオフ”という言葉が、投資環境を示唆する通俗的な用語として、新聞・雑誌などで使われるようになってきました。皆さんは、この意味をご存知ですか?そして、その概念を現実の行動で生かせていますか?まずは、言葉の意味をおさらいしてみましょう。

リスクが報われるか、報われないか

投資にリスクは付き物です。リスクを避けていたら、リターンは得られません。しかし、投資環境は常に流動しているため、リスクを負っても報われやすいときと、そうでないときがあります。リスクを負っても報われるときというのは、企業利益が上がるにつれて株価が上がり、日本では円安が進むときです。それを”リスクオン”と呼んでいます。

”リスクオフ”とは、逆に、経済の見通しが悪いときや、マーケットの変調が予想されるときで、企業利益が上がっても、株価は上がらず(むしろ下がり)、日本では円高が進むときです。

つまり、リスクに向かっていいときがONで、リスクを避けたほうがいいときがOFFというわけです。昔は、”リスクオン”はブルマーケット、”リスクオフ”はベアマーケットと呼ばれていました。

リスクオンorオフは一様ではない

新聞等では、巨大な投資家(ヘッジファンド、機関投資家、ソブリンファンド)が、積極的な投資を始めると”リスクオン”になったと報じられ、消極的な防衛に回ると”リスクオフ”と報じられています。しかし、その使われ方が一様ではないので、混乱している人も多いように見受けられます。

そもそも、このリスクのオンとオフという表現は、気温が何度になった、指数が何%変わったというような絶対的なものではありません。常に相対的に使われているので、投資家がとらえる時間軸によって、意味するところが異なってきます。

想定ゴールが時間軸を決める

時間軸とは、投資家がその投資行動の最短のゴールを、いつに設定するかによって決まってきます。5年後に増やせばいいのなら、その時間軸は永いと言えます。来週までに増やしたいのなら、その時間軸は短いのです。

たとえば、私の今の感覚からは、現状を次のように表現することができます。

・長期的には、リスクオン
・中期的には、リスクオフ
・短期的には、リスクオン


もう少し丁寧な表現に置き換えますと、

・5年後には、世界の株価はもっと上がっているだろう
・しかし、半年後には、今よりも下がっているかもしれない
・それでも、来週は今よりも高いだろう

投資期間にふさわしい投資行動を決める

投資においては、リスク判断をこのように時間軸に分けてとらえる必要があります。”リスクオン”といわれるから誰でも投資していいわけではなし、”リスクオフ”のときでも、投資すべき人はいるのです。

何やら禅問答のようになってしまったでしょうか。上記の私のリスク感覚から導き出される処方せんは……
「余力を残しながら、毎月コツコツ投資を続ける。そして、中期的なリスクオフが解消されたとき、パワー全開で積極投資に徹底する」となります。

皆さんも、自分のライフプランにふさわしい投資の時間軸を意識して、オンとオフのスイッチを上手に使ってください。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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