面白い人が好き……なのに、「お笑い役」は恋愛対象外?

面白い人がタイプ、と言われて、「笑わせよう」とするのは間違いかも。

面白い人がタイプ、と言われて、「笑わせよう」とするのは間違いかも。

「好きなタイプは?」と聞かれて、「面白い人!」と答える女性は、少なくありません。しかし、女性にモテようとして場を盛り上げて笑わせたのに、結局、恋愛対象外になってしまった男性も、あとを絶ちません。なぜそんなすれ違いが起こってしまうのでしょうか。

まず、恋愛を成就させ、交際や結婚をしたい場合、「笑いを取る」ことを目的にしてしまうのは間違いです。
「笑いのセンス」や「面白さ」というのは、異性を虜にする魅力の一部ではありますが、すべてイコールではありません。それを履き違えて、「笑いを取る」ことだけにリーチしようとしていると、ポイントがずれてしまいます。実際、「モテるお笑い芸人」はいますが、「面白いお笑い芸人」=モテるとは限りませんよね。

では、「お笑い芸人による“笑い”の話術」と「恋愛で異性を惹きつける“笑い”の話術」の、共通点と相違点とは何でしょうか?


お笑いと恋愛の話術、3つの共通点

「お笑い芸人による“笑い”の話術」と「恋愛で異性を惹きつける“笑い”の話術」の共通点について考えてみましょう。

■1. 警戒心を解いて笑いを引き出す!

会話のなかで笑顔を引き出すことで、お互いに気を許し、次に発するちょっとした言葉や会話でも楽しめるようになったり、笑いやすくなります。実際、落語の枕だったり、営業マンの世間話だったり、本題に入る前に、ちょっと空気をやわらかくするのは、話術の基本です。恋愛の場合も、いきなり本題に入るよりも、「警戒心」を解くための“笑い”を取り入れるのは重要です。

■2.テンポよく話して、話に引き込む!
会話に引き込んだり、相手の言葉を引き出したりするのに大事なのが、会話のテンポです。漫才や流行のギャグなどでも、会話の掛け合いのテンポ、声の強弱やリズムでついつい笑ってしまうことはあると思います。恋愛の場合も同じで、会話によくつまってしまう人は、間違いを気にせずにテンポを崩さないようにどんどんテンポよく話す訓練が重要です。恋愛の場合、内容の正確さよりテンポ感の方が重要な事が多いからです。仕事柄、発言内容にミスが許されない人はプライベートでも、慎重に言葉を選んでしまいがちです。いっそ恋愛のときは、キャラを切り替えてコミュニケーションをとるように心がけてみましょう。

■3. フリからオチへの展開力が重要!
“お笑い”の話には、「フリ」があって、「オチ」があります。笑いのプロの話芸の場合、事前に考えた「ネタ」に沿って話すので当然なのですが、次の展開を予測し、相手の言葉を想定しながら話していくのは、人を惹きつけるための話術の基本です。

同様に、恋愛にも「フリ」や「オチ」を作っていくことが重要です。しかし、恋愛とお笑いでは「オチ」の種類が違ってきます。これについては、次の「相違点」を参考にしてみて下さい。


お笑いと恋愛の話術、3つの相違点

同じところもあるのに、違うところもある……では、「お笑い芸人による“笑い”の話術」と「恋愛で異性を惹きつける“笑い”の話術」の相違点とはなにか、考えてみましょう。

■1.そもそも「笑わせる」ことを目的にしないほうがいい!
面白い人が好き、という女性たちは、なにも恋愛相手に「テレビを見ているように話術でゲラゲラ笑わせてほしい」と思っているわけではないんです。重要なのは「共通点」で挙げた3点を含んだニーズです。

・警戒心を解いてほしい
・テンポよく話してほしい
・おもしろい展開の話で退屈させないでほしい


逆に言えば、笑わせなくても、上記の3点を抑えていればいいのです。だとすれば、恋愛では、「相手を褒めて、ちょっと照れ笑いをさせる」くらいのほうが、好印象だったりします。話術がない、つまらない話しか出来ない……と悩んでいるよりも、効果的に「褒めて、なごませる」ことを目標にしたほうが良策です。

■2.「異性としての魅力」を感じさせる!
逆に、私の相談者で、過剰に笑わせることで失敗した例もあります。

意中の相手に、「○○さんって、本当におもしろい! また会いたい!」と言われたので、これは好意を持ってくれているに違いないと思い、思い切って告白してみたところ、「友達として、一生仲良しでいてね」と言われてしまったそうです。

おもしろい人とは思われていましたが、恋愛関係は望まれていなかったということです。たとえ、相手に楽しい気分になってもらえたとしても、相手にとって自分の立場が「友人」では上手くいきません。

つまり、お笑いと恋愛の相違点は、恋愛対象としての魅力があるかどうかです。それは、性的な魅力、異性としての魅力……つまり、結婚したい・付き合いたいと思うか、さらには、セクシーさやたくましさなども含まれるでしょう。笑わせる、と同時に、このあたりを相手に感じてもらうことを意識しなくてはいけません。

■3. たった一人の相手の聞き役になる「傾聴力」!
お笑いの場合は、舞台上やテレビでオーディエンスに向けて一方的に話します。ですが、恋愛の場合は、一対一のコミュニケーションです。その人に合った話題を提供し、相手の話を深く聞く、ということも必要になります。

もちろん。お笑い芸人の場合も、観客や出演者、番組のニーズを察知して話しているとは思いますが、「傾聴力」を鍛えて、相手の聞き役になるニーズは、一対一だからこそより必要になります。


【今回のポイント】
「笑わせる」だけでは魅力は伝わらない!

by坂井敏昭
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。