メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

Cクラス系SUV「ベンツGLC」の魅力とは?(2ページ目)

メルセデス・ベンツGLCは、フルモデルチェンジを機に先代GLKから車名を変更し、Cクラスのハードウェアを使ってSUVに仕立てたモデル。CクラスやCクラスワゴンよりもボディサイズは大きくなっていて、BMW X3やアウディQ5などがライバルになりそうなモデルだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

乗り心地の良さ、軽快なフットワークを両立

メルセデス・ベンツGLC

メルセデス・ベンツGLC導入時のエンジンは、2.0Lの直列4気筒直噴ターボのみ。スペックは211ps/350Nm、カタログ燃費は13.4km/L


さて、GLCの走りに話を戻すと、Cクラスベースらしい高いボディ剛性感、そして「アジリティ」と表現する軽やかなフットワークには驚かされる。しかも乗り心地の良さもGLKの後継モデルにふさわしいもので、まさに期待を裏切らず、といったところ。「GLC 250 4MATIC スポーツ」系には、ハンドリングを重視したスポーツサスペンションが標準装備されているが、足の硬さを意識させられることはほとんどなかった。

エンジンは2.0Lの直列4気筒直噴ターボのみローンチ時に用意されていて、プラグインハイブリッドやディーゼルは今後登場予定とのことだ。なお、駆動方式は4WDのみとなっている。

9ATのウルトラスムーズな変速は見事!

メルセデス・ベンツGLC

オプションのランニングボード。装着時は全幅が1890mmから1900mmになるが、乗降性を高めてくれるアイテム


211ps/5500rpm、350Nm/1200-4000rpmというスペックどおり、取り立ててハイパワーという印象もないが、山間部の登り坂でも9ATの完璧といえる仕事ぶりもあって、音もショックもほとんどなくスルスルと車速を上げていく感じだ。

メルセデス・ベンツGLC

前後席ともに着座位置が高く、頭上、足元空間ともに不満を感じさせず、広さ、開放感ともに同クラスのセダンやワゴンでは味わえないSUVならではの魅力がある


また、最新の安全装備も「レーダーセーフティパッケージ」が全車に標準装備されるなど、価格にふさわしい充実ぶりで、安全面ではオプションで付け足すものはないといえるほど。純正アクセサリーを担当する方からは乗降時に足元をサポートするステンレス製ランニングボード(ラバースタッド付)、上質かつ吸音効果も期待できるフロアマットなどが推奨されたが、オプションはこの2点があれば大半の方は満足できるだろう。

居住性や積載性も大きな美点

メルセデス・ベンツGLC

後席を立てた状態の通常時でも日常使いなら不足は感じさせないだろう。後席を倒すと広大なスペースが広がる


冒頭であげたライバルのSUVだけでなく、Cクラスにはワゴンもあるから迷うところだろうが、ボディサイズ(とくに全幅と全高)さえ許容できれば、高めの全高により前後席ともにアップライトに座らせるぶん余裕を感じさせるキャビン、そして550L~1600Lという大容量のラゲッジも大きな魅力。身長180cmの乗員4人が無理なく座れる広さと、GLKから100L(通常時)増した荷室はSUVの利点を感じさせる。

Cクラスワゴンにはディーゼルやプラグインハイブリッドモデルもあるが、いずれも7ATで、後発のGLCは先述したように9ATが組み合わされるよりスムーズな走りなどの魅力もある。最新のGLCを選択して都心だけでなく、多彩なフィールドに出かけるという選択も大いに魅力的といえそうだ。

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