文章:松本明彦(All About「ステイタスカー」旧ガイド)

熱い視線に晒されて

美しいデザインは、人々を魅了する。 オブジェ:服部睦美 撮影:松本明彦

メルセデス・ベンツCLSに乗っている間、オヤジ達の熱い視線を浴びっぱなしだった。スーツを着たビジネスマンや隣に並んだドライバー達が、振り返りながらCLSをずっと見ているのだ。しかも一度や二度ではなく…。CLSは彼らにも憧れの対象なのだろう。最近「モテるオヤジの○○」がはやりだが、CLSは「オヤジにモテるクルマ」でもある事は間違いないだろう。メルセデスならではの圧倒的なブランド力に加えて、美しいスタイリングが備わったのだから当然かもしれない。サブタイトルの”誘惑する者、される者、どちらの罪が重いのか?”は、ウィリアム・シェイクスピアの言葉だが、CLSの広告に使われた。

CLSはEクラスのシャーシを使い、Sクラスに迫るボディサイズを持つ4ドアセダンだ。CLKがCクラスのシャーシを使いつつ、Eクラスに迫るボディサイズを持つように、通常の4ドアセダンの序列からは少し外れて、スペシャルな雰囲気を醸し出す。CLSのグリルも4ドアセダン系列ではなく、CLやSL等の2ドアクーペ系列のグリル中央に大きなスリーポインテッドスターを配するデザインだ。CLSは4ドアでありながらクーペのアイコンを持つ。

ボディサイズを詳細に見ていこう。


先に述べたようにCLSは、Eクラスのシャーシを使いEとSの中間のサイズのボディを持つが、実は2ドアクーペCLのボディサイズにも近いことが分かる。CLSはEクラスの上級スペシャル4ドアクーペであると同時に、名前からも見て取れるように、価格やクラスは異なるがより上級の2ドアクーペCLの4ドア判という見方も出来るのだ。

アーチを描くルーフラインは、まるでクーペのよう。 オブジェ:服部睦美 撮影:松本明彦