ラーメン業界の流れがわかる!All About読者が選んだ出来事ランキング
自称“日本一ラーメンを食べた男” 大崎裕史監修による「All About読者が選ぶベストラーメン2016」として、たくさんの方から投票いただきました!ありがとうございます。各項目ごとに、3位に1点、2位に2点、1位に3点として集計して、All Aboutラーメンガイドである私がまとめ・総括して、結果を発表しております。すでにAll About読者が選ぶ「この1年間に食べておいしかったお店ベスト10」と、「オープン1年目でおいしかったお店ベスト10」を発表して参りましたが、みなさん、結果はいかがでしたでしょうか?
いよいよ最後「この1年間のラーメン事件簿ベスト10」の発表です!こちらは、この1年間に起こったラーメンに関する出来事のなかで、気になった出来事を3つまであげていただき、集計した結果となります。
10位:東京ラーメンショー
2009年から始まり、もはやラーメン好きにとっては秋の風物詩となった駒沢公園で開催される日本最大級のラーメンイベント。開催の12日間でのべ40万人動員する一大イベントになりました。2016年も秋に開催予定です。「東京ラーメンショーでの『支那そばや&大勝軒コラボ』が印象に残っています。お互いが歩み寄るのではなくて良い意味で独立していた一杯。とても驚いた。こんな味づくりもあるのだなぁと」(女性・50代・神奈川県)
9位:「麺や 七彩」が八丁堀に移転。粉から作り始める手打ち麺が話題
東京ラーメンストリートにあった店が契約切れで退店し、八丁堀に7月移転オープン。単なる移転ではなく、麺の作り方を一新。その場で粉から水を加え、捏ねて延ばし、麺を切って茹でて、という一連の工程を注文時に行うという歴史的なスタイルに。開店時にはネット上を賑わせ、テレビでも取り上げられ大行列になりましたが、今はそこまでの行列はなくなり、入りやすくなっています。「七彩が東京駅の店を閉め、八丁堀の新店舗を打ちたて麺で出したこと。この小麦が香る旨さに、一度食べたらハマってしまった!」(男性・40代・東京都)
「七彩の注文が入ってからの手打ち麺は忘れられない感動でした」(男性・50代・新潟県)
8位:煮干しブームで「ニボラー」急増!
首都圏(特に都内)では「煮干しラーメン」ブームが到来。「煮干しを隠し味に」ではなく、「煮干しをガツンと効かせた」ラーメンが多数登場。「伊藤」(王子・銀座、他)をはじめとして、「伊吹」(志村三丁目)、「宮元」(蒲田)などが煮干し好き=ニボラーを急増させています。「オープンしたばかりの煮干しつけ麺 宮元の爆発的な人気」(男性・20代・埼玉県)
「いろんなお店で煮干しラーメンが流行っていました」(男性・40代・東京都)
7位:ラーメンバンク終了
「東京のラーメン屋さん」から続いていた私の運営するラーメンサイト「ラーメンバンク」が終了したことにも、たくさんの方からコメントをいただきました。今後は「ラーメンデータベース」と統合した形で、こちらの運営に協力していきます。1996年から続けてきたので私自身も心が痛みましたが、時代は変わっていくものです。「ラーメンバンクのサービス終了」(男性・40代・東京都)
「ラーメンバンク閉鎖はおどろきました」(男性・60代~・東京都)
6位:札幌のラーメン事情
ラーメンショーも開催された「札幌」のラーメン事情について、全国から票が集まりました。「札幌ラーメンショーの開催」(男性・40代・千葉県)
「つつじヶ丘 柴崎亭のお弟子さんが札幌に新店舗オープンしたこと」(女性・40代・神奈川県)
「遅かりし、札幌の『淡麗系ブーム』でしょうか……。かなり前から、絶対に札幌でも流行るに違いない!と踏んでいたのですが、やはり北海道民全般的に、中太縮れの黄色い麺が好きな人が多く、なかなか受け入れられなかったのが今に至ると思います。かつて札幌狸小路にあった、あのラーメンの鬼といわれた佐野氏のお店も、今となっては絶対大人気になっていたに違いないのに……と、札幌の”ラーメン食い文化”の頑なな姿勢が本当に悔やまれます」(男性・40代・北海道)
5位:テレビドラマ「ラーメン大好き小泉さん」
結構、見ていた人が多かったんですねぇ~。早見あかり主演のドラマ「ラーメン大好き小泉さん」(フジテレビ系)には、私の予想以上に票が集まる結果に。もちろん私も録画して全部見ていました。「テレビ実写化した『ラーメン大好き小泉さん』。ラーメン二郎が出演したのには驚いた」(男性・50代・東京都)
「ドラマ『ラーメン大好き小泉さん』は面白かった。ラーメンフリークもうならせる取材力。レギュラー放送を希望します!」(男性・40代・東京都)
「小泉さんがラーメン界に与えた影響」(男性・30代・東京都)
4位:有名店、老舗店の閉店
これまで多くのラーメン好きたちから愛されてきた有名店、老舗店の閉店には嘆きの声が多数。「天華、山田が閉店。コショーそば、みそトンカツがもう食べられないなんて……涙」(男性・40代・東京都)
「品川の天華のご主人がお亡くなりになって閉店していたこと。コショーそばが有名でしたが、ここの坦々麺が絶品でもう一度食べたかった」(女性・30代・東京都)
「秋葉原の福の神食堂の突然の閉店。これにはビックリ! 大行列でしたが、数時間並んででも最後に食べに行きました」(男性・40代・東京都)
「蔦の葉の閉店。ラーメン業界の抱える行列クレーム問題。行列の何が悪い!と一言だけ物申したい」(男性・30代・東京都)
「麺処くるり全店舗閉店(最終日行列4時間待ち)から3日後くらいに大塚屋としてまさかの再スタート。大塚店主の現場復活」(男性・40代・東京都)
「光麺店舗の閉店」(男性・50代・千葉県)
3位:「大勝軒」分裂騒動
予想外にみなさんの印象に残る出来事だったようです。「大勝軒の分裂報道」(女性・30代・神奈川県)
「大勝軒のれん会の分裂騒動。草葉の陰で山岸一雄さんも悲しんでるかと」(男性・50代・東京都)
「大勝軒のれん会分裂。昔から対立はあったものの、山岸マスターの威光でなんとか収まっていたものがついに噴出。"のれん分け"のむずかしさを感じました」(男性・40代・東京都)
2位:「大勝軒」創業者・山岸一雄氏逝去
大変悲しい出来事でした。「やっぱり山岸氏のご逝去です」(男性・50代・埼玉県)
「山岸マスター逝去。その影響はラーメン業界だけにとどまりません。ご冥福をお祈り申し上げます」(男性・40代・東京都)
「つけ麺の生みの親の山岸さんが亡くなってしまったことです。つけ麺を世に広めてくれた山岸さんには、本当に感謝しています」(男性・30代・埼玉県)
1位:ラーメン店初!「蔦」がミシュランの星を獲得
そして、見事1位に輝いたのは投票時期が近かったこともあってかダントツの得票数で、「蔦がミシュランの星を獲得」に。幅広い層、しかも全国からの投票がありました。その影響はすさまじく、あまりの人気で悲痛な叫びのコメントまで!「蔦のミシュランが気になりました!」(女性・20代・神奈川県)
「蔦がミシュランひとつ星。混みすぎてもう食べにいけない」(男性・40代・千葉県)
「Japanese Soba Noodles 蔦、ラーメン店初のミシュラン1つ星を獲得!日本のラーメンが世界に発信された、日本の食文化として認められた歴史的快挙です」(男性・30代・東京都)
「ミシュランのおかげで、落ち着いてラーメンを食べられなくなったこと。もう、来年から掲載しないでいただきたい」(男性・40代・埼玉県)
2016年、ラーメン界のトレンドはどうなる?
以上が、All About読者が選ぶ「この1年間のラーメン事件簿BEST10」でした。いかがでしたでしょうか?嬉しい話題から悲しい話題まで、本当にいろいろありましたね。年末はミシュランの話題で持ちきりでしたので、さすがのぶっちぎり1位でした。私の予想以上に注目度が高かったですね。2位、3位は「大勝軒」関連。味を受け継いでいただくのと共に想いも受け継いでいただきたいです。
「この1年間に起こった出来事」というぼんやりしたアンケートでしたが、むしろ様々なラーメン界の話題が投票されて、ニュースやトレンドを含む面白い結果になったと思います。今年はいったいどんな出来事が起こるのでしょうか? また新たなスープや麺のトレンドが来るのでしょうか? 次回のこの企画が自分でも楽しみになってきました。
投票いただいたみなさん、読んでいただいたみなさん、ありがとうございました!また来年をお楽しみに!
<All About読者が選ぶベストラーメン2016>
■この1年間に食べておいしかったお店ベスト10
■オープン1年目でおいしかったお店ベスト10