占いの流派によって優先することが違う

実際には存在しない字が名字に使われていることもある!?

実際には存在しない字が名字に使われていることもある!?

Q:私の名字には「原」の字がつくのですが、戸籍に登録されている姓は「原」が点が一つなく、本来10画のところ9画になっています。実際こういう漢字はないのですが、画数はどちらを優先して考えればよいのでしょうか。両方に当てはまる、良い画数の名前を考えるべきでしょうか。

A:これは名づけの話というより、占いの話です。占いには流派が30以上あり、戸籍の字を重視する流派もあれば、日頃書いている字を重視する流派もあります。どの流派が良い、悪いという区別はありませんので、流派は適当に決めるしかありません。

戸籍の字が絶対的なものではない

戸籍に書かれている名字には、辞典にはない字が書かれていることもあります。たとえば「土屋さん」という名字で、「土」の字に点が書かれていたり、「廣瀬さん」という名字で、广の中が「黄」になっていたりするものです。

また、辞典に載せられたことはないが、一般社会でよく書かれる字というものもあります。たとえば辻(つじ)さんという名字は、辞典では2点シンニュウですが、実際は1点シンニュウで書く人もよくいます。榊(さかき)さんという名字も、辞典では右側は旧字ですが、新字で「神」と書く人もいます。

このように、戸籍と実際の生活ではズレが生じることがあります。

戸籍が絶対的なものだという考え方もあるでしょう。しかし、明治の初めに戸籍が作られた時は、皆が筆で書いて名字を届け出たため、あいまいな書体や書き間違いがあってもそのまま戸籍に載せられ、引き継がれてきたケースもあるわけです。

そして戸籍を活字にする作業が始まってから、戸籍の中の難解な旧字体や、存在しない字は、法務省の職権で現在の活字に変えられることになっています。

つまり戸籍の字を絶対的なものとして維持するという発想は、法務省自体にもないわけです。

逗子(ずし)の逗の字のシンニュウ、点は1つ? 2つ?

漢字が常用漢字に指定されると、離れたクサカンムリ(++)はつなげたクサカンムリになり、シンニュウの点は1つになります。つまりそのように字体が統一されるわけです。

人名用漢字も元はそうだったのですが、平成16年に488字が追加された時、字種と字体がごっちゃにされ、点が2つのシンニュウの字もたくさん入れられてしまいました。

そして「逗」の字も、2点のシンニュウのまま人名用の漢字に入れられてしまったので、点が1つの字は正式には存在しないことになります。市販の地図もほとんどは、逗子市は点が2つのシンニュウになっています。

しかし現実には、多くの人が1点のシンニュウを書きますから、存在しない字も社会に定着しているわけです。逗子市役所の見解を聞きましたら、「どちらも正式の字で、公文書も2種類の字が使われている」との説明でした。ちなみに逗子市のホ-ムページでは1点のシンニュウが書かれています。

社会でよく使われる字が常用漢字になければ当然、混乱は起きます。さらに「逞」「蓬」「漣」などのように、人名用漢字で2点のシンニュウになっている字を名前に使えばなおさらです。これらは1点のシンニュウで書きますと出生届も受理されず、存在しない字ですので社会で正式に使えないのです。
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