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「三島スカイウォーク」は日本一長い歩行用の吊り橋! 楽しみ方やアクセス情報をご紹介

2015年冬に開業した三島スカイウォークは、日本で一番の長さを誇る歩行者専用の吊り橋です。お天気に恵まれれば高さ日本一の山、富士山を目の前に見ながら揺れる吊り橋を渡るスリルが味わえますよ。箱根からも近く、三島周辺の新名所として注目を集めている三島スカイウォークをご紹介します。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

富士山の絶景も見られる、日本一長い吊り橋

三島スカイウォーク(1)/富士山と三島スカイウォーク

日本一長い歩行者専用吊り橋、三島スカイウォーク。富士山を望む箱根西麓の絶好のロケーションに架けられました(2016年1月撮影)

風が吹いたり、他の人が渡るだけでゆらゆらと揺れる吊り橋。ちょっとしたドキドキを体験できることと、吊り橋の途中から素敵な風景を眺められることが多いことから国内各地で観光名所の一つとして賑わいをみせています。

そんな中、2015年冬に新たな吊り橋が誕生しました。その名は「三島スカイウォーク」。日本一の山、富士山を望む絶好のロケーションに架けられた吊り橋は歩行者専用では日本一長い吊り橋となり、開業直後からSNSなどでも注目を集めています。

今回は話題の名所、三島スカイウォークをご紹介します。周辺で見られる美しい風景もご紹介しますよ。

<目次>
 

長さ400メートル!日本一長い歩行者専用吊り橋

三島スカイウォーク(13)

全長400メートルは歩行者専用吊り橋として日本一の長さを誇ります(2016年1月撮影)

三島スカイウォークGoogleマップ)は、2015年12月に静岡県三島市に架けられた歩行者専用の吊り橋です。芦ノ湖の西岸にある山から駿河湾へ至る"箱根西麓"と呼ばれる地域で、江戸時代の東海道にあたる国道1号線が三島の市街地から箱根峠へ向かって登っていく途中にあります。

吊り橋の全長は400メートル。それまで日本一だった九重"夢"大吊橋(大分県)の390メートルを抜いて、日本で一番長い歩行者専用吊り橋になりました。ちなみに400メートルというのは16両編成の東海道・山陽新幹線「のぞみ」と同じ長さです。

また地上からの高さは70.6メートル。日本一ではありませんが(日本一は九重"夢"大吊橋の173メートル)ドキドキするには十分な高さですね。吊り橋を渡る前から絶景が楽しめますよ!
 

吊り橋の入口に行くまでも、見どころがたくさん

三島スカイウォーク(2)/入場ゲート

三島スカイウォークの入場ゲート。ここからはまだ吊り橋の全貌は見えません(2015年12月撮影)

それでは、三島スカイウォークに行きましょう。

入場ゲートはバス停や駐車場が設置された南エリアの左手にありますが、ここからは吊り橋の主塔の一部しか見えません。入場ゲートを通過して少し歩いていくと、三島スカイウォークの全貌を望める広いスペースに出られます。
三島スカイウォーク(3)/富士山と共に

お天気に恵まれれば、三島スカイウォークと富士山をあわせて望むことができます(2016年1月撮影)

吊り橋を支えるケーブルのアンカーブロックがあるこの広いスペースからは、右手に真っ白い主塔が支える吊り橋が見え、お天気に恵まれれば左手に裾野がきれいに広がる富士山の雄姿を望めます。
三島スカイウォーク(4)/「MISHIMA SKYWALK」のオブジェと白い主塔

「MISHIMA SKYWALK」という大きな文字が描かれたオブジェと三島スカイウォーク。
絵になる風景です(2015年12月撮影)

「MISHIMA SKYWALK」と大きく書かれたオブジェは絶好の記念撮影スポット。吊り橋の白い主塔がさらに絵を引き立てます。
三島スカイウォーク(5)/駿河湾の眺め

三島スカイウォークから望める駿河湾は美しいカーブを描いています。
見える市街地は三島と沼津(2015年12月撮影)

さらに左手に目を向ければ、眼下には美しくカーブを描く海、駿河湾が望めます。この駿河湾には海底2500メートルの海溝があり、日本で一番深い湾と言われています。

すなわち三島スカイウォークに来れば、日本一の長さを誇る吊り橋と日本一の標高3776メートルの富士山、日本一深い駿河湾という3つの日本一を一か所で見ることができる珍しい体験が可能です。
三島スカイウォーク(6)/展望台への入口

吊り橋の入口右側に、少し高い所から風景を満喫できる展望台があります(2015年12月撮影)

富士山が姿を見せている時は、ぜひ吊り橋の入口の右側にある十数段の階段を登って、高台にある展望台に行きましょう。最初にご紹介したような吊り橋と富士山をダイナミックに見下ろす風景を望むことができますよ。
 

ドキドキのスリルを味わいながら吊り橋を渡る!

三島スカイウォーク(7)/吊り橋の入口

吊り橋の入口。ここがドキドキのスタートです(2015年12月撮影)

それでは、日本一長い吊り橋を渡りましょう。

絶景を望めた広場に吊り橋の入口があり、左側通行でゆっくりと吊り橋を歩いていきます。
三島スカイウォーク(8)/富士山を見ながら吊り橋を渡る

天候に恵まれれば、富士山を見ながら吊り橋を渡ることができます(2016年1月撮影)

吊り橋の幅は1.6メートルあり、車椅子同士が十分すれ違える幅が確保されているため、付き添いの方が同伴することで車椅子でも通行可能です(電動車椅子の方は貸出用車椅子の利用)。

ベビーカーも通行できますし、昨今はペット同伴で旅行される方も多いことを考慮して、専用のカートを有料で借りるか、規定の大きさに収まる旅行者自身のカートでペットと一緒に通行できるよう考慮されています。ただし安全を考慮して日傘や雨傘を指したままで通行することはできません。
三島スカイウォーク(9)/対岸へ歩く

吊り橋の幅は車椅子がすれ違える幅を確保しています。
ペットもカートに載せれば通れますよ(2015年12月撮影)

とはいえ、そこはやはり吊り橋。歩く人々の荷重のかかり方や気象条件によってはそれなりに揺れますので、ゆっくりと歩きましょう。吊り橋の上で止まって記念撮影することもできますが、他に歩いている人たちの動きを大きくさえぎらないように配慮したいですね。
三島スカイウォーク(10)/対岸からの眺め

対岸の展望台からの眺め。吊り橋の主塔の向こうに駿河湾と三島・沼津の市街地が望めます(2016年1月撮影)

吊り橋を渡り切ったエリアには、ケーブルを支えるアンカーブロックと隣接する高台に展望スポットが設けられています。吊り橋と駿河湾の風景、そしてまた違った角度から富士山を望むことができますよ。

入場料は吊り橋の1往復分を含みますので、折り返して吊り橋を渡り、対岸へ戻る形になります。
 

飲食施設は吊り橋の両岸にあります

三島スカイウォーク(11)/スカイガーデン

バス停や駐車場があるエリアからエスカレーターを上がった所にあるスカイガーデン。
お土産を選んだり、軽食が食べられます(2015年12月撮影)

飲食ができる施設は吊り橋の両岸に、お土産を買えるお店はバス停や駐車場がある南エリアにあります。

スカイガーデンでは、色とりどりの花が上から飾られた空間の中でお土産を選んだり、軽食を食べられますので吊り橋を渡った後に立ち寄ると良いですね。
三島スカイウォーク(12)/ジオラマ

三島スカイウォークのジオラマ(2016年1月撮影)

また北エリアのスカイウォークミュージアムには、実物大模型とジオラマが用意されています。渡ってきた吊り橋がどのように造られているかを俯瞰したり、詳しいデータを知ることができますので、立ち寄ってみると良いでしょう。

富士山を望める三島の名所として注目を集めている三島スカイウォークをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。三島だけでなく、箱根からも近いことから箱根と一緒に訪れることができますので、三島スカイウォークで吊り橋のドキドキと素晴らしい風景を楽しんでみて下さいね。

 

三島スカイウォークへのアクセス

三島スカイウォークと三島、箱根の位置関係を示す地図

三島スカイウォークと三島、箱根の位置関係を示す地図

地図:Googleマップ
アクセス:
<鉄道>
東海道新幹線・JR東海道線 三島駅より、東海バス 元箱根港行き、山中行きに乗車し、三島スカイウォークバス停下車。
箱根方面からは、元箱根港バス停より東海バス 三島駅行きに乗車し、三島スカイウォークバス停下車。
三島駅から三島スカイウォークへ往復する時は、東海バス発行のフリー乗車券「三島1日券 みしまるきっぷ」の利用がお得です。
箱根とあわせて三島スカイウォークを訪れる場合、小田急電鉄、箱根登山鉄道で販売するフリー乗車券「箱根フリーパス」(2日間有効)を利用して上記のバスに乗車することができます。
※三島駅の東海バス窓口でも「箱根フリーパス」を購入できます。
なお国道1号線が渋滞した時はバスの乗車時間が長くなりますので、あらかじめ時間に余裕を持つと良いでしょう。

<車>
新東名 長泉沼津インターチェンジ、または東名高速 沼津インターチェンジより伊豆縦貫道で修善寺方面へ。三島塚原インターチェンジより国道1号線を箱根方面に左折し、上り坂を10分程度進む。
箱根方面からは箱根新道 箱根峠インターチェンジより、国道1号線を三島方面に向かい下り坂を10分程度進む。
ただし国道1号線に車が集中した時は1時間以上の渋滞に巻き込まれますので、時間に余裕を持ってお出かけ下さい。


【関連記事】 【関連サイト】 「東海の名所」に、「名所・旧跡」ガイドで東海地方の名所・旧跡を紹介した記事の一覧をまとめてあります。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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