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南米の神秘 ペルーの遺跡と絶景を巡る旅

マチュピチュやナスカの地上絵など世界遺産で有名なペルー。日本からのアクセスは飛行機を乗り継いで20時間以上かかりますが、そこに広がる自然と歴史が融合したこの国にはたくさんの魅力が詰まっています。日本とは全く異なる文化を刻み続けているこの地に足を運んでみませんか。

執筆者:武部 光子

南米の世界遺産の旅は、ペルーからはじめよう

一生に一度は見たいこの景色

一生に一度は見たいこの景色、マチュピチュ


南米の中西部に位置し、日本の3.4倍の広さの国土を持つペルー。ほぼ赤道直下から南緯18度に広がる国土には、年間を通してほとんど雨の降らない乾燥した砂漠や、標高6000mを超えるアンデスの高地、そしてアマゾン河流域に広がるジャングルなどの様々な地勢が広がっています。日本からペルーへの直行便は現在就航がない為、アメリカなどの他都市で乗り換え、ペルーの首都であるリマへ向かうのが一般的です。また南半球にあるため、季節は日本と反対ですが、日本のようなはっきりとした四季はありません。季節は大きく分けて、雨季と乾季にわかれており、10月~4月が雨期。5月~9月頃は乾期となり、この時期は観光にも非常に適しています。

ペルーのおすすめオプショナルツアー

マチュピチュやナスカの地上絵など世界遺産で有名なペルー。日本からのアクセスは飛行機を乗り継いで20時間以上かかりますが、そこに広がる自然と歴史が融合したこの国にはたくさんの魅力が詰まっています。日本とは全く異なる文化を刻み続けているこの地に足を運んでみませんか。

■コロニアル様式の残る歴史都市 ペルーの首都、リマ
ヤシの木とコロニアル様式のカテドラル

ヤシの木とコロニアル様式のカテドラルの組み合わせがなんとも南米らしい

ペルーの首都であるリマは、インカ文化とスペインの植民地時代の面影を残す建築物が残り、世界遺産にも登録されている歴史的な街です。碁盤の目状に広がるセントロと呼ばれる旧市街に点在する建築物からは、当時の栄華を感じる事ができます。見どころはセントロに集中しており、征服者フランシスコ・ピサロが建てたカテドラルやサント・ドミンゴ教会・修道院、またセビリアンタイルが美しいサン・フランシスコ教会・修道院などが有名です。街中にはいくつもの教会やコロニアル様式の建物があり、そのすぐ側にファーストフード店が並ぶ……といった不思議な光景が広がっています。

 
■大平原に描かれたナスカの地上絵
ナスカの地上絵

あなたは何の絵にみえますか?

世界遺産にも登録されているナスカの地上絵。乾燥した平原に不思議な幾何学的模様やハチドリ、クモ、サルなどの昆虫や動物がモチーフにされた絵や図形が記されています。大きさは約10メートルから大きなものは300メートルにも及ぶため、全景を見るにはセスナに乗り、上空から見るしかないのです。セスナから見下ろすと、その完成度の高さに驚きます。なぜ? なんのために? 古代のナスカの人々に思いをはせながら、この謎に迫ってみるのはいかがでしょうか。

 
■インカ帝国時代の首都 クスコ
クスコのシンボル

クスコのシンボルとして鎮座するカテドラル

クスコはペルーの南東、標高3400メートルの高地に位置し、かつてはインカ帝国の都として栄えた街です。また現在はマチュピチュへの玄関口として毎日多くの観光客が訪れます。見どころはスペイン統治時代に建てられたコロニアル建築のカテドラル。100年もの歳月をかけて建てられたカテドラルは細部にまで装飾がほどこされ、なかでもメインの祭壇は300トンもの銀が使用されており、一見の価値があります。首都のリマと同様、インカ文化とスペイン統治時代の建物が現在も多く残り、アルマス広場など中心地は世界遺産となっています。


■クスコ近郊 4つの遺跡
インカ帝国

巨大な石はきっちりと積み上げられ隙間は全くない

クスコの近郊にはインカ帝国時代、都をささえるために建設された建物が遺跡として数多く残っています。その中でもクスコから日帰りでアクセスできる4つの遺跡をご紹介します。まず雨季乾期問わず、年間を通して同じ量の水が湧き出している聖なる泉「タンボ・マチャイ」。次に約6メートルの巨大な岩を削って作られた生贄の祭壇が中央に配置された祭礼場の「ケンコー遺跡」。そして赤い要塞と呼ばれ、現在もわずかに石に赤い色が残っている「プカ・プカラ」。最後に巨大な石を積み重ね、3層にもなる城壁が築かれている「サクサイワマン遺跡」。またサクサイワマン遺跡では毎年6月24日に南米3大祭りのうちのひとつ、太陽の祭り(インティ・ライミ)が行われ、多くの観光客が集まります。


■空中都市 世界遺産マチュピチュ
マチュピチュ

太陽の神殿は夏至と冬至に太陽の光が入るように設計されています

マチュピチュは1450年ごろインカ帝国によって標高約2400メートルに築かれた都市です。1911年に発見され、その歴史的価値と神秘的な魅力のある都市には毎年多くの人々が訪れています。そんなマチュピチュは歩くルートや立ち入りエリアが厳しく決まっています。遺跡入口からスタートするとまずアンデネスと呼ばれる段々畑が広がり、そのアンデネスの最上段に立つ見張り小屋からはマチュピチュ全体やアンデネスを一望できる絶景スポットとなっています。その後、市街地入口を通り抜けると神殿や宮殿、また人々の生活に欠かすことができない水汲み場やインティワタナと呼ばれる日時計などが広がっています。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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