女性に人気のうなぎのムースとは!?
女性グループのお客様も多いという、埼玉「川昌本店」の創業は1981年(昭和56年)。現在は二代目となる飯塚料理長が担当する。古い醤油蔵を移築した建物に重厚な梁のある店内内装は先代が手掛けたという。今回は鰻創作料理の「うなぎ尽くしコース」をご紹介するが、もちろんグランドメニューには定番の「うな重」もある。うなぎ尽くしコースがスタートして、まずは【小鉢】として登場するのは、「うなぎのムース」。うなぎの酒蒸しを特殊な方法でペーストにして、生クリーム、出汁、山葵と合わせて軽くゼラチンで寄せているのだそうだ。ムースの中には生雲丹とイクラを忍ばせてあるので濃厚な味わいに仕上がっている。フワッとした食感と濃厚なだけではない複雑な味わいが楽しめる。
手間から生まれる想像もできない驚きの創作料理
【前菜】うなぎ料理五種盛りとして、鰻南蛮漬け、鰻の天麩羅、うまき、菜の花と鰻の蒲焼の黄身からし和え、鰻の酢〆の砧巻き、なんとも季節感のある前菜だ。【造里】の鰻の刺身(うなさし)は川昌本店の登録商標であり特別な調理法で生み出された鰻の旨味が凝縮された一品。お好みでポン酢、醤油、ゴマ油と塩で楽しむ。
【八寸】うなぎ八寸五種盛りでは、うなぎの酒蒸し、ジャガイモの蒲焼巻き、鰻の味噌漬けとフォアグラの包焼き、鰻の塩焼き、鰻肝焼きといった今まで食べたことのないようなうなぎ料理が登場しワインが欲しくなってくる。
【煮物】うなぎと菜の花の卵とじでは、ごく薄味で素材の味が伝わってくほっこりとする一品だ。
目と口で鰻を楽しんでもらいたい、うなぎ尽くしコース
コース料理のメインディッシュともいうべき【お食事】には、古くから技術伝承されたうな丼が出てくる。こちらのうな丼は事前に伝えておけば、蒸した関東風や蒸さない関西風、白焼きなどを選ぶことができる。【デザート】にはイチゴのアイスとチョコのグラッセが出てくるのだが、アイスについては作りたてのアイスを出すというこだわりよう。
想像もできないような鰻創作料理が次々と登場するうなぎ尽くしコースは、盛り付けの美しさも見事だが、料理ごとにまったく違った食味、食感なのだ。飯塚料理長の想いがこのコースで表現されている。美味しいものを少しずつ食べたいという女性のお客様が多いというのも頷ける。季節によって内容が異なることがあるので予約の時に確認するとよいだろう。
見た目も美しい「金のうな丼」
川昌本店では定番のうな重はもちろんだが、白焼きと蒲焼に両方がお重に入った「白蒲重」や蒸した関東風と蒸さない関西風の蒲焼が同居する「東と西のうな重」といったいろいろな、うな重で楽しませてくれる。なかでもテレビでも紹介された「金のうな丼」は朱色の器に黄金に輝く玉子で見た目も美しい。これはレンゲでいただくのだが、玉子にレンゲを入れた瞬間に蒲焼きの香りが立ち上ぼる。半熟プルプルな玉子の中からは、ふわふわな蒲焼と、タレの染み込んだ御飯、玉子と鰻の相性は最高に良いのだ。うな重やうな丼に次いでの人気メニューなのだそうだ。飯塚料理長の独創性や想像力、インスピレーションでまだまだ新しい鰻料理が登場する予感がする。
■うなぎ料理専門店 川昌本店
住所:埼玉県北葛飾郡松伏町金杉1511
Tel:048-992-0123
営業時間:11:30~14:00(L.O.)17:00~21:00(L.O.)
定休日:火曜日
ホームページ:http://kawashou.sakura.ne.jp/
店舗動画:うなぎ尽くしコースのご紹介(解説付き)
地図:Yahoo!地図情報