うなぎのまち岡谷

諏訪湖に面した長野県岡谷市は、天竜川の源として昭和30年頃までは、うなぎの漁獲高もに多く、天竜川に水門や関ができるまでは諏訪湖でも鰻が採れたのだそうだ、岡谷市内ではその歴史と伝統を受け継ぎ、多数のうなぎ店や川魚店が営業している。

また岡谷市では、うなぎを岡谷名物として、岡谷市の食文化、観光PR活動を目的に「うなぎのまち岡谷」の展開を行っている。うなぎのまち岡谷の会では、鰻の旬は冬であり「寒の土用丑の日」を全国的に定着するよう、真冬にうなぎまつりを開催している。諏訪湖畔、釜口水門近くには寒の土用丑の日発祥の地記念碑があり「うなぎのまち岡谷」のキャラクター「すわ湖太郎」も応援している。
うなぎのまち岡谷

うなぎのまち岡谷


冬の土用丑の日

「土用丑の日」といえば夏の土用が一般的なのだが、「土用」とは、立春・立秋・立冬のそれぞれの前の18日間のことを言う。夏の土用の丑の日は「う」のつく食べ物や黒い食べ物を食べると良いという習慣があった。これに対して冬の土用の丑の日は、「い」のつく食べ物や白い食べ物を食べると良いとする習慣があったようだ。「寒の土用うなぎ祭り」の目玉としては限定ミニうな丼だ。岡谷市内の鰻屋さんが集結して、うな丼を実演販売する。この祭りのために各店のタレをブレンドした限定のタレで焼き上げるというから面白い。また、ご当地丼大集合やゆるキャラたちのステージショーも楽しめる。
限定ミニうな丼は、岡谷の土地柄、蒸さない地焼の蒲焼。

限定ミニうな丼は、岡谷の土地柄、蒸さない地焼の蒲焼。


鰻屋と川魚店

うなぎのまち岡谷の会事務局発行の鰻店マップも配布されている。各店によっていろいろなタイプの蒲焼を楽しめる。店内から諏訪湖を眺めながら、うな重を食すのもよいが、販売持ち帰り専門の川魚店も数多くあるので、家に帰って蒲焼で一杯やりながら食べ比べるのもおもしろい。中部地方独特の甘く濃いめのタレはご飯にも酒にも合うのだ。岡谷、諏訪周辺は蒸の入った関東風と蒸さない関西中部風の蒲焼の東西の食文化が混在する。
うなぎのまち岡谷

うなぎのまち岡谷

では、岡谷のおすすめの鰻屋をご紹介しよう。

うなぎの館天龍

諏訪湖釜口水門横にある、うなぎの館天龍。店内はカウンター10席、小上がり4卓二階には座敷があるようだ。待つこと10分、うな重登場。地焼きのうなぎは出来上がりが早い。皮はパリッと、身は表面をカリッと仕上げ、ジュワーっとボリュームがあり柔らかい。タレは甘め濃いめ。ご飯の盛はやや多め。肝吸いは炙った肝が入る。ボリューム満点のジューシーなうなぎと甘く濃いめのタレいただくうな重だ。
うなぎの館天龍

うなぎの館天龍

■うなぎの館天龍
住所:長野県岡谷市天竜町3-22-11
電話番号:0266-23-0669
営業時間:11:30~14:00 17:30~21:00
地図:Yahoo!地図情報

やなのうなぎ観光荘

創業は江戸時代の諏訪湖天竜川”やな場”がはじまりで、観光荘とはホタルの光を見るための建物のことなのだそうだ。ノンアルコールビルを注文すると、お通しには鰻の頭、ワカサギのから揚げ、鰻の骨せんべいが出てくる。どれも甘く濃厚なタレでの味付けしてある。うなぎの頭(カブト)は、よく揚げてあるのでサクッとした食感だ。メニューは豊富できめ細かいグレードなので、自分が食べたい量で注文できる。待つこと20分うな重登場。皮はパリパリ、身は厚めでジューシーそしてトロッとしている。蒸さない地焼鰻独特の食感だ。タレは甘く濃厚。漬ものには、場所柄野沢菜がはいり、肝吸いは炙った肝が入る。
やなのうなぎ観光荘

やなのうなぎ観光荘

■やなのうなぎ観光荘
住所:長野県岡谷市川岸東5-18-14
電話番号:0266-22-2041
営業時間:11:00~14:00 16:15~20:00
地図:Yahoo!地図情報
URL:http://www.kankohso.co.jp/

源平

下諏訪駅から続く国道20号線中山道沿いにあるお店。店内は座敷広間で7卓ほど。ちょっと広めのお宅にお邪魔したような、アットホームな雰囲気だ。待つこと15分、二段のお重が登場する。上段の重には蒲焼、下段にはご飯。皮はパリッっとしていて、身は肉厚でプリッとした食感でジューシー。蒸さない地焼きのうなぎだ。下段のご飯の中から、またうなぎ。ご飯の中で程よく蒸され、違った食感が楽しめる。肝吸いには炙った肝が入る。タレは甘く濃いめ、ボリューム感のあるこってり系のうな重だ。
源平

源平

■源平
住所:長野県岡谷市長地小萩3-1-19
電話番号:0266-27-8010
営業時間:11:00~14:00 17:00~20:30
地図:Yahoo!地図情報

塚原川魚店

岡谷の市街地商店街の中にある持ち帰り専門の川魚店。昼ごろに店を訪れると、うなぎを焼いている香りが店周辺に広がっている。基本的には電話で予約を入れ、お店に受け取りに行くという販売スタイルだが、予約なしでも15ほど待てば出来たてを用意してくれる。蜂のこやイナゴの佃煮も販売している。蒲焼一人前を購入。焼きたてアツアツの蒲焼を受け取り、今すぐ食べたくなる。帰宅後、魚焼きで温め、自宅でうな丼にしていただく。蒸さない蒲焼の食感と、甘く濃いめのタレはご飯によく合うのだ。
塚原川魚店

塚原川魚店

■塚原川魚店
住所:長野県岡谷市中央町3-7-2
電話番号:0266-22-3361
営業時間:9:00~19:00
地図:Yahoo!地図情報

山田川魚店

うなぎの蒲焼をはじめ、わかさぎや川エビなどの甘露煮を販売している。甘露煮は佃煮より甘みが強い、長時間煮込んで甘みを引き立たせるのだそうだ。1人前(1尾分)を購入。薄緑の包装紙に包まれた蒲焼はアツアツだ。今食べたら旨いんだろうな、と思いながらも帰宅後の楽しみにする。帰宅後、一杯やりながらいただくことにする。常温の蒲焼を軽くレンジでチン、やり過ぎてはいけない。皿に盛りつけお店でもらったタレをかけていただく。蒸していない地焼のうなぎだ。プリッとした食感と、身に凝縮された旨味は地焼ならではだ。甘め濃厚のタレがよく合う。出来たてはもっとおいしくいただけたのだろう。
山田川魚店

山田川魚店

■山田川魚店
住所:長野県岡谷市長地柴宮3-3-4
電話番号:0266-27-7263
営業時間:8:00~18:30
地図:Yahoo!地図情報

清水屋川魚店

岡谷駅から岡谷インターチェンジ方面に向かった先に、丸共清水屋川魚店がある。9:00から営業しているのは嬉しい。うなぎの蒲焼のほかに、川エビやワカサギなどの佃煮も販売している。店の奥では水槽の活き鰻を裂き、鉄串に刺し、炭火で焼いている。10分ほどで焼ける言うことで、蒲焼一人前を注文し待つ。出来たての蒲焼をテイクアウト。やっぱり焼きたてを食べたい。コンビニで白飯を買い、コンビニ駐車場で白飯に蒲焼をのせて食べる。皮はパリパリ、厚めの身の表面をカリッと仕上げジューシーな地焼蒲焼だ。タレは甘辛濃い目。やはりうなぎの蒲焼は出来たてを食べるべし。
清水屋川魚店

清水屋川魚店


■丸共清水屋川魚店
住所:長野県岡谷市郷田2-1-45
電話番号:0266-23-2022
営業時間:9:00~19:00
地図:Yahoo!地図情報


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