世間一般の“女の幸せ”価値観を信じ、不幸になる人も
従来の「女の幸せ神話」に振り回されない!
そういう人は、「結婚すれば、さらに子どもを産めば、幸せになれるはず」なんて思いがち。
でも、いざ結婚し、出産してみても、実際はどうこうなるものでもなかったことに気付く人も多いでしょう。
結婚しようが、子どもを産もうが、そこにあるものは、やはり日常です。その日常を“自分で”幸せにできる人ではないと、やはり幸せにはなれないんですよね。
幸せになることを、自分以外のものに頼ってはうまくいかないでしょう。
私の友人は子どもを出産したとき、「自分の思い通りにならない、最愛の存在」だと表現していました。それくらい赤ちゃんは、言うことを聞かせようとしたって、無理なことが多いもの。
そこでキャパシティーオーバーになってしまう人もいます。
「子育て=幸せ」と言い切れるかと言うと、人によっては違うでしょう。
中には、「この人は結婚しなかった方が、さらに子供を産まなかった方が、まだ幸せに暮らせていられたのかもしれない……」と思えてしまうような人も、残念ながらいなくはありません。
親になることに向いている人もいれば、向いていない人もいるもの。ただ、本当に向いていなくて、我が子に不必要な暴力を振るうくらいであれば、手放す勇気を持つことも大事です。児童養護施設であれば、高校生を卒業するまでは面倒を見てくれるでしょう。
親としての責任を持つことは重要ですが、子どもは親の所有物ではありません。
子どもは自分の人生において幸せになる権利があります。それを奪ってはいけないし、ましてや命を奪うのは論外ですよね。
結婚していない女性も苦しんでいる
逆に、従来の「女の幸せ」の価値観によって、結婚していない女性も苦しんでいます。現代は、30歳を越えても結婚していない女性も少なくありません。その中には、「結婚していなくて、さらに子どもを産んでいない自分は、人としてダメなんじゃないか」と罪悪感を持ち、自分を責めている人もいます。
ただ、そういう人は、「女性は結婚して、子どもを産んで、育てなくては“いけないもの”」だと考えていることが多いもの。
人は「こうでなくてはならない」というものから解放されたとき、柔軟な行動をとることができ、幸せに近づけるものです。
一旦、こういった思い込みは捨て、「本当は、自分はどうしたいのか?」をきちんと考えた方がいいんですよね。
結婚すること、出産すること、家族を作ることは、絶対ではありません。自分で幸せになれる環境を選べばいいのです!
ただ、従来の「女の幸せ」の価値観に振り回されてしまう人は、自分自身が自分を幸せにしていないところもあります。そういう人はどうしたらいいでしょうか?
それを次のページで紹介します。