あのころ僕らが飲んでいたもの、2001年ドリンクの旅(2ページ目)

桃の天然水には姉妹品がたくさんあった

JTの飲料事業は2015年でサントリーに譲渡されましたが、JT商品で有名だったのが缶コーヒーのルーツと桃の天然水。実は桃の天然水にはいくつか姉妹品がありました。

今回は2001年に発売されたマスカットの天然水、青りんごの天然水を取り上げましたが、2000年にはレモンの天然水、ぶどうの天然水、1999年にはりんごの天然水、1998年には苺の天然水も発売されていました。

なお、桃の天然水のCMというと華原朋美さんや浜崎あゆみさんを思い浮かべる方も多いかと思いますが、2001年はモデルのデヴォン青木さんが出演されていました。

CMに登場する女性人気アイドルグループといえば、モーニング娘。だった

現在の国民的人気女性アイドルグループというとAKB48ですが、2001年はモーニング娘。でした。当然ソフトドリンク業界にも登場していて、JTの飲茶楼という中国ブレンド茶のCMに出演されていました。CMソングはCD『プッチベスト～黄青あか～』のボーナストラックとして収録されています。

サントリーDAKARAの類似品もあった

2000年に発売されたサントリーのDAKARA(ダカラ)は、『飲んで体の中の要らない物を出す』というコンセプトで開発された品ですが、当然他社からも類似品が発売されました。今回はその中からパッケージが面白いアサヒ飲料のChara(ちゃら)とポッカのカルテを紹介します。

Charaのデザインはどこかでご覧になった方も多いと思いますが、ゲームキャラのパックマンです。ナースのシルエットのイラストを採用したカルテといい、健康に気遣う人向けならではのネーミングやデザインです。

スイーツ系紅茶は昔からあった

最近では春になると、さくらんぼ風味のミルクティーやピーチティーなど果実フレーバーの紅茶が多く出回りますが、2001年にもコカ・コーラの紅茶花伝でエンジェルベリーという品がありました。

キリンビバレッジの午後の紅茶からもベビーリーフという女性向け缶紅茶が発売されました。テレビCMにはモデルの高橋マリ子さんと歌手のBoAさんが出演していました。

子ども向けソフトドリンクもいろいろあった

最近では少子高齢化や子どもの健康面から、甘いソフトドリンクはあまり好まれませんが、この頃はまだ子ども向けのソフトドリンクがありました。

今回はコカ・コーラの2製品を紹介します。カルキングはカルシウム強化・キシリトール使用の乳性飲料、Qooもオレンジ果汁使用(わざわざ果汁入りと書いてあるのは無果汁の炭酸飲料もあるため)・カルシウム・オリゴ糖・ビタミンC配合と、子どもの健康にも配慮した成分となっていました。

珍しいさつまいものソフトドリンクもあった

さつまいも飲料はかつてカゴメからIMOという品が出ていたのですが、2001年はヤクルト本社からおいものめぐみが発売されました。近頃は安納芋が流行しているので、また復活しないでしょうか。

浪速のロッキーも商品開発に関わっていた

ABC朝日放送『ごきげん!ブランニュ』の企画として登場したサンガリアのみっくちゅじゅーちゅが発売されたのが2001年です。パッケージの商品名は番組司会の赤井英和さんの筆によるものです。

実はこの品、私自身が開発段階でパッケージデザインに関して番組より取材を打診されたのですが、大風邪を引いてお断りしてしまったという苦い過去があります。出演していれば、勝手に「みっくちゅじゅーちゅの生みの親、その1」くらいは名乗れていたかも……。

長いような短いような15年

以上、2001年のソフトドリンクについて紹介いたしました。15年という年月が長いのか短いのか、ご覧になった皆さんの年齢・年代によって大きな違いがあると思います。

温故知新ではありませんが、久々に昔のソフトドリンクを調べたら、忘れていたことをたくさん思い出しました。次はAll Aboutの30周年記念でしょうか。このような企画をまたやってみたいと思います。