トイレの基本情報
洋式・水洗式タイプが一般的
ブラジルのトイレは、一般的にはごく普通の洋式・水洗式タイプですが、何でも大きいブラジル……日本より便座サイズが一回り大きかったり、便座の高さが高いことが多いです。また、トイレの扉を開けて思わず個室の広さに驚くことも! 時々お目にかかる3畳ほどのスペースの隅に便座がちょこんと佇む個室は贅沢すぎる空間です。
空港内の男性トイレの標識。女性トイレは「Sanitário feminino」
ブラジルのトイレでもっとも注意すべき点は、紙を流してはいけないこと。汚れた紙を流さない、という行為は少し抵抗があるかもしれませんが、必ずごみ箱に捨てましょう。誤って便器に流してしまうと、なかなか紙が流れず排水が詰まることもあるのでご注意を!
家族、障がい者用トイレ
家族用トイレの標識
ショッピングセンターや大きなイベント施設など限られた場所ではありますが、男性トイレ、女性トイレの他、家族用や、車椅子のまま入れる障がい者用トイレも時々見かけます。家族向けトイレは大人用と子供用が大きな個室に並んでいて、一人でトイレにいけない子供に保護者が同伴し、同時に大人も用を足すことが可能です。また、ショッピングセンターなどでは、トイレの近くにオムツ交換台が設置されたスペースが見られます。たくましい子連れ旅行者にも安心ですね。
オムツ交換台スペース
鍵を借りて入るトイレ
比較的簡素なレストランやバールなどでは、使用中でないのにトイレの鍵が閉まっていることがあります。そんな時は店の人にトイレを使いたい旨を伝え、鍵を借りる必要があります。トイレから出たら、鍵の返却を忘れずに。
共通トイレットーパー
簡素な公共施設などでは、個室にトイレットペーパーがなく、大きなホールに入ったトイレットペーパーが個室に入る前の手洗い場に設置されていることがあります。自分が使う分だけ紙を抜き取り、個室に入りましょう。
最新式トイレの普及
ブラジルでは、つい最近までボタンを押したりレバーで流すタイプの国産メーカーの便器が大部分でしたが、2013年のサッカー・コンフェデ杯、14年のワールドカップのあたりから、空港など一部の公共スペースを中心に、国産や中国企業のオート洗浄タイプの便器が普及してきました。暖かい便座やウォシュレット完備といったハイテク便器にはほとんどお目にかかれませんが、主要空港のVIPラウンジなどでは、日本の大手メーカーのロゴを目にすることができるようです。トイレが日本メーカーだと思わずほっとしてしまいますね。