保護者の時代とは一変した就職活動事情~本物の実力を企業が認める時代へ

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子どもの大学選びの際には「何を学ぶか」だけでなく、「就職に強いかどうか」も見極めたいポイントのひとつだ

低成長社会の時代に入り、戦後日本の企業社会を長い間支えてきた採用方式は変化しており、多くの企業では「終身雇用・年功序列」から「必要なときに必要な人材を確保する」という考え方にシフトしています。これは個性のある多彩な人材を求めたいという企業の姿勢の表れであり、実力がある人には年齢に関係なく活躍の場をチャンスが与えられる時代になったともいえます。

大企業では夏採用、秋採用の2段階で学生を確保するところも少なくなく、近年の就職活動は長期化しています。また、就職後に2、3年で離職した人を対象にした「第二新卒」、社会人として一定の実績をもつ人を対象にした「中途採用」など、新卒以外の採用枠を増やすケースも増えています。

学生の側でも、生涯同じ会社に勤めることにはこだわらず、ライフスタイルに合わせて働き方を選びたいという志向が広がっています。企業への就職がゴールではなく、卒業後の大学院進学や起業、海外留学も念頭に、長いスパンで就職活動を考える学生も増えています。

このように保護者のみなさんの時代とは、就職や採用についての考え方が大きく変化していることを念頭に置いてください。

キャリア形成から人生設計まで社会人基礎力を養成する手厚いサポート

大学の就職支援のスタイルも、新しい潮流に対応して様変わりしています。就職だけではなく、入社後の仕事のスキルアップや結婚、子育てまで含めて、生涯の人生設計を含めてトータルで支援するように発展しています。

実戦力となる学生を求める企業の要望に応え、授業やゼミで「考え抜く力、前に踏み出す力、チームで働く力」といった「社会人基礎力」を養成することにも重点を置いています。そのために多くの大学で設けているのが、4年間を通じた「キャリア支援プログラム」です。

働くことの意味や就職活動の流れを理解する(ガイダンス)、業界や職種について調べる(業界・企業研究)、自分の長所と短所、アピールポイントを知る(適性検査、自己分析)、興味のある業界や企業を想定した対策をとる(模擬試験、模擬面接)といった流れで、徐々に「就職力」が身につくよう配慮しています。さらに、キャリア支援の部署には専任スタッフが常駐し、学生の相談にいつでも応じる万全の体制を築いています。

インターンシップ、プロジェクト型など就職につながる体験実習に注目

大学のパンフレットやWebサイトなどには、就職サポート体制が詳しく説明されているので慎重に比較検討してみましょう。

たとえばキャリア形成プログラムの内容は現実的か、目標の「職業」「資格」につながる授業やセミナー、講演会が設けられているか。また、学生が一定の期間、企業の中で実務を経験する「インターンシップ(就業体験)」や「ボランティア」、企業や自治体から与えられた課題にグループで取り組む「プロジェクト型実習」など、実社会を体験できるプログラムの充実度もポイントです。派遣先企業、就業体験の期間と内容のほか、実際に参加した先輩の体験談やレポートなどをチェックしましょう。

各大学が公表する「就職率何%」という数値は、原則として就職希望者数が分母となっているので、参考程度としておくべきでしょう。また「就職先」は企業名よりも、業界や職種の広がりを見て、大学・学部学科ごとの傾向を把握しましょう。資料を見て気になった点はメモしておき、保護者向けの相談会などで担当者に質問しましょう。

最後に一言。大きな変化の時代に直面して、お子さんに安定した就職を望むのは当然ですが、「大企業や公務員に就職できたらひと安心」は通用しないと考えるほうが賢明です。変化の時代だからこそ日頃からニュースに敏感になって、会社や職業について幅広い視野をもつことが、将来の道を切り開くための武器になります。

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