マイナス思考対策~2つのポジティブな習慣とは?
では、どのような働きかけをしていったら良いのでしょうか? 前ページでお伝えしたように、もともとの思考スタイルというのは非常に根強いもの。「ポジティブになりたいな~♪」くらいの気持ちでは、すぐにその根強いパワーに負けてしまいます。現在、心理学の研究が進み、具体的なマイナス思考対策が数多く編み出されています。今日は、その中から、まずはじめに取り組みたい習慣づけを2つご紹介したいと思います。
1. 悪いことを広げない習慣
◆心理学で解説:プラス思考とマイナス思考の決定的な違いは、悪いことが起きた時の対処法にあります。1つ嫌なことがあると、「まただ」「どうせ次もダメだ」と過去も未来もひっくるめて否定してしまう、これがマイナス思考的な処理の仕方。プラス思考の人は、同じ状況でも、「今回は失敗した」「ここがダメだった」とそのことだけに着目し、それを次に繰り返さないためにすぐに行動に移ります。過去も未来も悲観視し、動く余力もなくなっているマイナス思考とは、行動力の面でも差が出るのです。
◆今日から始めたい心理テクニック
嫌なこと、悪いことがあったとき、禁句にしていきたいのは、、
- 「このあいだも~~だった」「前回も~~だった」「毎回毎回~~ばかり」のような過去を悔やむ言葉
- 「この調子だと~~だ」「また次も~~にちがいない」「どうせやったって~~だ」のような未来を悲観する言葉
2.良いところに目を向ける習慣
◆心理学で解説:プラス思考とマイナス思考では、日頃の視線の方向も違います。10回挑戦したうち、5回成功し、5回失敗したという五分五分の状況。プラス思考の人は「成功した5回」を称え、そこから、次回、”6:4”に前進するためのヒントを導き出します。一方、マイナス思考では「失敗した5回」の原因や責任追及に追われ、気持ちがどんどん沈んでいってしまいます。育児でも同じことが起こります。良いところに着目して育ててもらった子は、ほめベースで成長し、悪いところに着目して育てられた子は、叱られながら育ちます。これではその子の人格に差が出るのは明らかです。
◆今日から始めたい心理テクニック
靴下が上手に履ける日もあれば、そうでない日もある。お友達と仲良く遊べる日もあれば、そうでない日もある。そんなときは、
- 「できなかったこと」より「できたこと」
- 「うまくいかなかった日」よりも「うまくいった日」
なお、いずれも、「一晩で激変!」のようなミラクルは起こりません。でも、コツコツと心がけることで、昨日よりも今日、今日よりも明日、と必ず前進していきます。