モニターの表記はカメラの設定が一目で分かるようにできている
デジカメの液晶モニターに表記される設定数値は、撮影時のカメラの設定状況がすぐに分かるように表されていて、これらの数値を理解できていると撮影の失敗を防ぐことができます。また自分の撮影イメージに合わせた設定変更もやりやすくなり、より自分らしい写真が撮れるようになるでしょう。なおカメラの機種により表記方法は変わります。ただ、だいたいは共通した部分があるので、ひとつの機種で学んでおくと他でも役に立ちます。この記事では、オリンパスのSTYLUS TG-4 Toughのカメラをモデルとして使用しています。これらの点については事前にご了承ください。
オリンパスのSTYLUS TG-4 Toughのモニターに表記されている項目を例に、図に挿入された赤字の番号順に解説していきます。ここで解説するのは一般的なデジカメでも表記されている項目です。モデルとなっているカメラ特有の機能や動画機能の項目については割愛しています。
- 撮影モード
設定してある撮影モードの頭文字が表記されています。写真にある「A」は絞り優先モード。フルオート設定ではプログラムモードの「P」、シャッター速度優先モードは「S」と表記されます(STYLUS TG-4 Toughの場合)。
それぞれの撮影モードの違いを理解して撮影場面によって使い分けると写真技術が向上できます。 - フラッシュモード
フラッシュの設定状況を表記してあります。写真にあるのは発光禁止モードの状態。フラッシュを光らせたくない場面での撮影では、この表記が禁止モードになっているかをチェックします。反対に発光させたいときには、オート発光や強制発光に設定しなおします。 - 露出補正モード
写真の明るさを変更させる設定です。プラスに設定すると明るく、マイナスに設定すると暗く写ります。写真は「0.0」と表記されていてノーマルの状態。露出補正を設定した後にノーマルに戻さずに撮影すると設定した状態で撮影し続けてしまいます。設定値を確認しておきましょう。 - ホワイトバランスモード
ホワイトバランスは光源に合わせて色味を設定する機能。通常はオート設定で撮影すればいいですが、極端に赤みがかったり青みかがるような色味に写る場合は、光源に合わせた項目に設定しなおすと色味を調整できます。 - ISO感度
ISO感度とは、光に対する反応度合を示す値のこと。高感度にするほど少ない光でも短い時間で画像を記録できるようになります。ただし高感度になるほどノイズが発生しやすくなり画質が粗くなる傾向になります。通常の撮影時はオート設定でもいいでしょう。 - シャッターモード
一枚ごと撮る単写やシャッターを押している間撮り続ける連写などのシャッター機能を選択。オートタイマー機能もこのモードから選択します。 - 画素サイズ
撮影する写真の画素数を表記。高画素になるほど大きいサイズでの表示やプリントが可能になります。その反面、一枚当たりのデータ量も多くなります。一枚当たりのデータ量を小さくしたい場合は、小さい画素数をここで選択します。 - フレームサイズ
写真に撮るときのフレームのアスペクト比を表記。4:3が写真ではよく使われますが、16:9のワイドスクリーンや1:1のスクエアなどのフレームサイズ選択できる機種もあります。 - レンズの絞り値
光を通す量を調整するレンズの絞りの値。小さい数字ほど光を多く通し、シャッター速度も速くなります。 - バッテリー残量
バッテリーの残りの容量を示しています。少なくなってきたらバッテリー交換を早めに行います。 - 撮影可能枚数
残り何枚撮影ができるかを示しています。撮影枚数は、記録メディアの容量と画素サイズの設定により変わります。画素サイズを小さくするほど撮影枚数は増えていきます。
次のページでは、もうひとつのフォーカス確認についてのモニター表記について解説します!