夫婦関係/パートナーの浮気

他人事ではない!急増中の「梅毒」から身を守る方法(2ページ目)

性感染症、梅毒の患者が急増しています。特に20代女性に増加という事実。夫がもし外で遊んでいたとしたら妻にも伝染する可能性あり。「ないないない……」と安心しているとえらいことになりますので、リスクから身を守る対処法をアドバイス。

三松 真由美

執筆者:三松 真由美

夫婦関係ガイド

「唇性交渉(オーラル)なら大丈夫」と思うのは大間違い!

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感染の危険のある具体的なことについても教えてくれました。

尾上:最近はオーラルセックスにより顕症梅毒の初期症状である硬性下疳(潰瘍)が尿道内粘膜や口唇に発症する場合があるので丁寧な視診が必要です。

ただ、皮膚科などでは、性器、肛門周辺まで診察する先生は少ないかもしれません。身に覚えがあって「おかしい」と感じたら性感染症専門外来を受診してください。

二松:男性からは「挿入はしていない、口でしてもらっただけ」という声も耳にしますが、口と性器の接触でも感染するということですね。

尾上:そうです。射精の時にだけコンドームをつけるなどもってのほか。危険の回避にはなりません。

二松:おそろしいですね。無症状な梅毒の場合、本人も気づかないですから、妻や彼女とコンドームをつけずに接触することがありますね。

――「やばい!若い彼女といたしてしまった」と背筋が凍った男性の方々、梅毒のみならず性感染症に対するリスク回避を心がけてください。

そして、「うちの夫に限って」と言い切る妻の皆さんも、一緒に検査を受けることを面倒くさがらぬようにいたしましょう。そして、身に覚えがある女性陣も存在する事実を私は知っています。

梅毒感染がニュースになっている今がいいきっかけだと思って検査を受けることをおすすめします。

梅毒(ほかの性感染症も)リスクから身を守る5カ条

  1.  不特定多数の人との性交渉をしない。
  2. 最初から最後までコンドームを使用する。オーラルセックスも安全とは限らない。
  3. 不安行為があれば、パートナーに伝染さないために時期をみて検査を受ける。
  4. 祭や酒でうかれていても、決して「この人に性感染症はない」と思い込まない。
  5. ピンポン感染の状況にならぬよう徹底治療を

※注釈:ピンポン感染とは一方が病気の治療を受けて完治したにもかかわらずパートナーが病気を持っている場合、また伝染り、発症を繰り返すこと。


尾上先生、曰く、日本性感染症学会治療ガイドラインに則った治療がなされれば心配はないそうですので、早めの発見、早期治療を心がけてください。私は梅毒ほか、患者さんの感染部位の硬性下疳(潰瘍)等の画像を尾上先生に見せていただき、気持ちが引き締まりました。

気をつけよう、静かに忍び寄る性感染症というデビルに!!

 

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尾上泰彦医師
性感染症学会の代議員を務め、厚生労働省のHIV研究に協力するなど、性感染症予防・治療を牽引している

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