〔2016年2月24日追記〕
iPhone版のLINEアプリアップデートにより、最新バージョン5.10.0からiTunesバックアップからトーク内容や設定が復元できなくなりました。そのためここで説明している方法での流出の危険性は無くなるはずですが、引き続き端末の管理、登録メールアドレスとパスワードの管理の徹底を心がけてください。



 

LINEトークの流出を防ぐには

「LINEのトークが流出!? PC・iPadを使った手口と対策」でご紹介した流出のパターン「パソコン版」「iPad版」に関しては、LINEアカウント登録したメアドやパスワードを他人に教えなければトークは漏れません。しかし今回紹介する方法では、アカウントとパスワードが漏れなくても小一時間iPhoneを誰かに預けてしまうと流出する可能性があるという、少々危険なものです。

これはLINEに限らず、その他のSNSやメッセンジャーアプリでも同様に流出する可能性があるため、悪意のある相手から個人情報を守るためには是非対策を知っておく必要があります。

一番ヤバいクローンiPhoneによる流出

では具体的にその方法を説明していきましょう。これはiPhone限定です。iPhoneはバックアップする方法として二つの方法が用意されています。一つはクラウドサービスのiCloudを使ってバックアップする方法。もう一つはパソコンの「iTunes」でバックアップする方法。そしてLINEのトークが他人に見られてしまう可能性があるのは、パソコンのiTunesを使う方法です。

簡単に説明すると、覗き見したい相手のiPhoneをiTunesを使ってバックアップし、他のiPhoneにそのバックアップを復元することで、「コピーiPhone」を作り、そのLINEアプリを開いてトークの内容を監視する、という方法です。悪用される可能性がありますのでこれ以上の説明はここでは控えますが、この方法はLINEの公式見解でも覗き見が再現可能と記載されている通り、条件を揃えれば実際にできてしまうのです。もちろん筆者も確認のため検証してみました。

その時の写真がこちら。
検証した結果バックアップからの復元で同じLINEを2台のiPhoneで見られるように

検証した結果バックアップからの復元で同じLINEを2台のiPhoneで見られるように


この二台はお互いにやり取りをしているのではなく、同時に二つのiPhoneで同じ内容が表示されているというのがお分かりになるはずです。

コピーiPhoneを作られてしまうと

この方法の怖いところは、一時的にiPhoneを誰かに自由に使われる状況で、その時にiTunesがインストールされたパソコンがあれば、簡単にバックアップファイルが作れてしまうことにあります。バックアップ作成時にはiPhoneがロックされていないことが条件になりますが、例えば「ちょっとキミのiPhoneに音声ファイル入れたいから小一時間貸して」などと言って、iPhoneをロック解除した状態で渡してしまうこともあり得るはずです。

さらにこの方法でコピーiPhoneを作ってしまうと、その後に他の端末でのログインなどの通知が本人に届くことなく、継続的に内容が漏れてしまうのも怖いところです。もちろんこれはLINEの問題というわけではなく、その他のSNSアプリでも同様のことが起こる可能性もあります。

基本的には一時的にスマホを取り上げないと盗み見はできない

いずれの方法も、設定時やログイン時に通知や認証が必要ですから、スマホが誰かの手に渡らなければトークを盗み見するための「仕込み」はできません。こういった情報の流出を防ぐためには、不用意に他人へスマホを渡さないというのが鉄則となります。パスワードなどがネット経由で流出するのもの怖いですが、リアルの場でのスマホからの情報流出の方が致命的ということもできます。

コピーiPhoneからの流出を防ぐには

まずこのように自分のiPhoneのコピーを作られるのを防ぐためには、自分が知らないうちにバックアップを取られるのを防ぐ必要があります。iTunesでバックアップする際にはiPhoneのロック解除をしなければならないので、ロック解除ができないようしっかりと誰も知らないパスコードロックを設定しておきましょう。

ここで気をつけなければならないのが指紋認証でロック解除する「Touch ID」です。これは一見セキュリティが高そうに見えて、実は寝ている間にこっそり解除されてしまう可能性もあり、身近な人に対しては逆にセキュリティ的には弱い方法なのです。

もし自分が寝ている間にロック解除される可能性感じるのであれば、Touch IDでなく英数字のでパスコードロックを設定しておきましょう。標準の6桁(旧機種では4桁)の数字によるロックは、少し離れて覗き見されるだけでパスコードがバレてしまう可能性があります。セキュリティ的にはパスコードは数字でなくアルファベットにしておいたほうが安全です。iPhoneのパスコードは「設定」→「Touch IDトパスコード」で「パスコードを変更」を選択し、新しいパスコード入力画面下の「パスコードオプション」をタップすれば「カスタムの英数字コード」が選択できます。
Touch IDではなくパスコードでロックする

Touch IDではなくパスコードでロックする



機種変した古い端末から覗き見はできるのか?

一部機種変をして古い端末を誰かに見られると、LINEを新しい端末で使い始めても、古い機種でもLINEが使えるという情報もありますが、原則的に端末を変更すると古い端末は自動的にログアウトしますので、LINEは使えなくなります。念のため機種変更した場合は、LINEを新しい端末に移行してから古い端末で確認しておきましょう。LINEの初期画面が表示されますから、「確認」ボタンをタップして情報を削除しておきましょう。

iCloudバックアップなら安全なのか

iPhoneのバックアップ方法にはiTunesの他に、iCloudに保存する方法も選択できます。iCloudもiTunesと同様バックアップを復元するとそのまま以前のLINEが使えるかと思われるかもしれませんが、iCloudから他の端末への復元の場合、LINEを起動するとログインしなければ使えません。ただしアカウントとパスワードが漏れている場合は、そこから復元される可能性もあります。復元されるとそれまで使っていた端末でLINEが利用できなくなるので、同じLINEが二つ存在するという状況にはならないため、こっそり覗き見される状況にはなりません。

基本的なセキュリティをしっかり意識する

このように、LINEのトーク流出の原因は基本的なセキュリティ、つまり「他人にスマホを渡さない」「パスワードを誰にも教えない」「スマホのパスコードロックに指紋認証を使わない」「LINE自体にパスコードロックをかける」ことをしっかり行えば避けることができます。

万一すでにバックアップで他の端末から覗き見されてしまっていると感じるのであれば、いったん他の端末に機種変の方法でLINEを移動させれば、覗き見している端末もログアウトさせられます。

ただしここまで説明してきた内容は、LINEの現在のバージョン(2016年2月現在)の前提条件となり、バージョンの変更、あるいは古いバージョン、さらに何らかの条件が複合すると異なる結果になる可能性もあります。いずれにせよ上記の基本的なセキュリティの徹底することが予防策ですから、流出が心配な方は是非スマホやLINEの設定を見直してみてください。




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