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7年間に1度の注文だけで年10%稼いだ秘密の投資テク(2ページ目)

資産運用といえば何度も売り買い、というイメージですが、なんと7年に一度しか売買せず年10%増やす方法があります。その秘密とは。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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途中でやったことは1つ。「安い商品への乗り換え」だけ

ただし、前提はいくつかあって、もっとも重要なことは「運用にかかる手数料については割安を追求する」ということです。最初に注文を行うとき、運用の手数料が低いものしか候補に入れないことが重要です。購入時や解約時のコストはゼロ、運用にかかる手数料については年0.7%以下のものだけを候補とするといいでしょう(本当は0.5%より低いと良い)。

選択に迷うなら複数の投資対象に分散投資をしているバランス型ファンドをひとつ買えばOKです。ただし、繰り返しますが手数料は低いものしか買ってはいけません。年1%以上の手数料は論外です。

私の例でいえば、途中に一度だけ注文を出していますが、何か特殊な売ったり買ったりをしたわけでもなく、株価の水準を見極めたわけでもありません。

これは手数料の高い投資信託を、新規追加された手数料の低い投資信託に全額乗り換えたものです。これにより、私の運用成績がさらにアップしたのです(金融機関の取り分が減ったため)。

今後株価が下がったらむしろほったらかしを続ける

2016年に入ってから株価がぐっと下がっています。私の考えでは、これまたほったらかしでいいと思っています。むしろ株価が下がったり上がったりする中、下がっている時期に買い続けていかなければ、利回り向上は難しいからです。

そうすると、すでに持っている資産はどんどん値下がりすることになりますが、株価の上下動はこれからの20年に何度かありますから、今焦る必要はありません。むしろ「追加入金分で安く仕込める」というところに価値があると考え、また放置をするのです。

仮にこれから数年間、株価が下がったとしても、気にせずほったらかしにして投資を続け、5~10年後に株価が戻ったとき、また「年10%」を自慢するくらいのつもりのスタンスで投資をしていこうと考えています。

あなたがもし、相場を読む能力を持ち、マメに株価をウオッチし、売買注文を出せるなら、もしかするとほったらかしに勝てるかもしれません。しかし、仕事もしつつプライベートの時間もキープしつつ投資で稼ぎたいのであれば、私のようなほったらかしのほうが楽だし、堅実ではないかなと思います。

確定拠出年金は最高の投資枠である

この投資方法は確定拠出年金という口座を利用しています。確定拠出年金は運用の利益も非課税となるため、儲けが丸ごと手元に残る最高の投資方法です。先ほどの年10%も、売ったとき年8%に減ってしまえばがっかりですが、確定拠出年金は丸ごと年10%を手元に残せます(売らずにほったらかしなので、私のやり方だと税金の心配すら不要なのですが)。

会社員の6人に1人は会社の退職金(企業年金)制度として確定拠出年金が採用されています。それ以外の現役世代は2017年1月には誰でも確定拠出年金を利用できるようになります(自営業者と企業年金のない会社員は今からでも利用可能)。

ほったからしで自動的に投資を続け、老後に喜ぶしくみを活用してみてはどうでしょうか。
(拙著「誰でもできる 確定拠出年金投資術」が発売になっています。もう少し詳しく、という人はこちらもどうぞ)
 

 



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