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「星野リゾート トマム」を徹底解剖! 北海道の観光、スキー、宿泊、グルメ、遊びを極める

広大なゲレンデ、雪質の良さ、豪華な雰囲気と三拍子揃った北海道のスーパースノーリゾート「星野リゾート トマム」。今回は観る、滑る、寝る、食す、遊ぶという5つの観点からトマムの魅力を徹底的に紹介します。これであなたも「トマム通」は間違いなし!

大谷 修一

執筆者:大谷 修一

北海道ガイド

「星野リゾート トマム」で厳冬のワクワク体験!

 

厳冬のワクワク体験が待っている「星野リゾート トマム」

JRなら南千歳駅での特急乗り換えで、また車なら新千歳空港から道東自動車道を経由しておよそ1時間半と「東京から最も近い」北海道のスノーリゾートといわれる「星野リゾート トマム」。スキーヤー、スノーボーダーにとってはもちろんですが、ノンスキーヤーにとっても山頂から眺める絶景やゴージャスなステイ、また食べて飲んで雪や氷の中で遊んでと、日常では味わうことができない「厳冬のワクワク体験」が皆さんを待っています。ここでは「観、滑、食、寝、遊」5つの観点からトマムの魅力を徹底解剖します。
<目次>
 

【観る】ここがトマムの絶景スポット! 人気ランキング・ベスト3

第1位 霧氷テラス
  

生まれ変わった霧氷テラス 

トマムの絶景スポットで人気ナンバー1は、ゴンドラステーション山頂駅にある「霧氷テラス」(夏場は雲海テラス)。標高1088mの山頂駅から空中に張り出すように作られた展望デッキに立てば、遥か眼下にはトマムのシンボル「トマム ザ・タワー」を中心に設計されたゲレンデが広がり、ミナミナビーチと呼ばれるインドアプールの建物や森の中に作られたレストランを含めたリゾートエリア全体を一望できます。
 

雲Cafeではお気に入りのスイーツを

デッキの建物には「雲Cafe」も併設されており、トマムオリジナルのスイーツや珈琲を味わいながらひと時を過ごせます。絶景を背景にお気に入りのスイーツの写真をSNSに投稿すれば、友達からの「いいね!」が続出するかも。

第2位 Cloud Bar(クラウドバー)
 

人気の絶景撮影スポット、Cloud Bar(クラウドバー)

ゴンドラステーションからスキーコースに沿って少し歩くと人気第2位の絶景スポット「Cloud Bar(クラウドバー)」に到着します。高さ3mの椅子が並ぶカウンター形式の展望スポットで、ここに座れば高い視線から左手には東大雪の山々、右手には日高山脈を俯瞰でき、霧氷の先に広がる雄大な大自然に圧倒されてしまいます。

第3位 Cloud Walk(クラウドウォーク)
  

空中の散歩道、Cloud Walk(クラウドウォーク)

クラウドバーの右手先にある不思議な空中の遊歩道が「Cloud Walk(クラウドウォーク)」
山の斜面から空中にせり出すように作られており、上から見ると雲の形をしていることから、雲の散歩道=クラウドウォークと命名されたとか。まさにその名の通り、目の前に浮かぶ白い雲と下界に広がる雪景色を見ながら歩いていると、「筋斗雲(きんとうん)に乗って空を行く孫悟空」の気分を味わえます。
 

【滑る】クラス別おすすめコース

冬のトマムといえば、やはりスキーとスノーボード。「トマムパウダー」と呼ばれる極上の雪質とコース面積123.9ha、総滑走距離21.6kmの広大なゲレンデがその魅力ながら、29コースにもおよぶ全ルートを短時間で走破するのは至難の技。そこでスキー・スノボの腕前に応じたクラス別おすすめのコースを紹介します。

Sクラス パウダーフリーク御用達:ノーグラビティー&ノーススター
  

パウダーフリーク御用達、ノーグラビティー

トマムパウダーの深雪を思いっきり滑りたいという腕自慢の方は最大斜度35度の非圧雪コースノーグラビティーや30度のノーススターにチャレンジしてみたらいかがでしょうか。大雪が降った翌日の朝イチゲレンデはパウダーフリークたちの天国。ファットスキーやスノーボードで乗り入れ、浮遊感たっぷりの新雪ライドを満喫してください。

Aクラス 中、上級ダイナミックカービング:ドラゴンリッジ~ハイウェイコースター
  

Cloud Walk(クラウドウォーク)からダイナミックにダウンヒル

ダイナミックなカービングターンを味わいたい人はラゴンリッジ~ハイウェイコースターに至るダウンヒルコースを滑ってみましょう。Cloud Walk(クラウドウォーク)からの出だし付近は最大32度の斜面ですが、普段は圧雪されているので中級レベルの腕があればなんら問題なし。眼下に広がる絶景を望みながらおよそ2.3kmの豪快なダウンヒルを楽しめます。 
 

午後イチのファーストトラックを楽しむ

ファーストトラック大好きの皆さんに耳よりな情報をひとつ。ハイウェイコースターの右横にあるエキシビションでは12時前後にコース整備が入り(詳細は当日に確認)、終わった後は「午後イチ・ファーストトラック」の滑走が楽しめます。昼からでもグルーミングしたてのバーンを滑れるということですから「一番乗り大好き」のスキーヤー・スノーボーダーならランチタイムをずらす価値は充分にあるといえるでしょう。

Bクラス ビギナーでもノンスキーヤーでもらくらく滑走:シルバーベル~ビギナーズチョイス
 

初心者でもらくらく! シルバーベル

霧氷テラスから山麓のリゾートセンターまで稜線にそって全長4.2kmのダウンヒルができるシルバーベル~ビギナーズチョイスは平均斜度4度、最大でも10度の初級向け圧雪バーンで、ビギナーにはもってこいのコース。緩斜面をプルークで制動しながらロングクルージングを満喫できます。
 

トマムスノーカート4200

「スキーもスノーボードもできないがコースには出てみたい」という方は「トマムスノーカート4200」で滑ってみませんか。たかがソリと侮るなかれ。ソリはソリでもミニスキーを装着したハンドル付きの本格派で、スパイクが雪の斜面に刺さる足踏み式ブレーキを装着。またハンドルでの方向転換もできるので、大人子どもを問わず初めての方でも簡単に乗りこなせます。コースの先に広がる絶景を眺めながら、スキーやスノーボードとはひと味違う「ローアングルな視線」でのエキサイティングな滑走を楽しんでください。

トマムスノーカート4200の詳細は公式サイトのこちら(外部リンク)をご覧ください。

Fクラス ファミリーにおすすめ:タワーマウンテンエリア
  

サンシャインコースよりザ・タワーを望む

タワーマウンテンのエリアに来ると、その雰囲気は一転。山頂からダウンヒルするコースは、初級から上級までどのコースを選んでも4本の高層タワーが目に入ってきます。こちらのゲレンデはトマムマウンテンに比べるとさほど混雑していない点に加え、ホテルを出たすぐそこがゲレンデということもあり、ファミリー層にとっての穴場となっています。
  

新しくオープンした雪ッズ70 専用エリア

お子さんのスキー・スノーボード上達にうってつけなのが、星野リゾート式スキーレッスン「雪ッズ70(セブンティ)」です。この雪ッズ70とは子どもが楽しみながらスキーに慣れ親しみ、確実に上達することを目的とした星野リゾート独自のレッスン方式。2022~23シーズンより雪ッズ70専用エリアがオープンし、スキーデビューの小さい子でも安心して滑れるようになりました。子どもを雪ッズスタッフに預けてパパママ二人きりでの「青春スキー」に興じるのも良し、また懸命に滑る我が子の姿をカメラで追いかけるというのもファミリースキーならではの楽しみのひとつでしょうね。

雪ッズ70の詳細は公式サイトのこちら(外部リンク)をご覧ください。

【ゲレンデ、絶景スポットマップ】
 

  

 

【寝る】ゴージャスなステイ・リゾナーレトマム

 

リゾナーレトマムのデザインスイートファイブ

スキーで疲れた体は、リッチなホテルで充分に癒やしてあげましょう。エリア内には、トマムのランドマーク的存在である「トマム ザ・タワー」とその奥の森にそびえ建つ「リゾナーレトマム」の二つのホテルがありますが、よりゴージャスな雰囲気を味わうならリゾナーレトマムがおすすめです。
 

展望ジェットバスで癒やしのひととき

こちらはホテルの部屋すべてが100平方メートル以上のスイートルームという超・豪華版。各部屋には大きな展望ジェットバスとサウナも備わっています。景色を眺めながらゆっくりとスキーの疲れを癒やすのも良し。またご家族や仲間と一緒にわいわいガヤガヤ「お風呂パーティー」と洒落込むのもリゾナーレトマムならではのワンシーンではないでしょうか。
 

【食す】トマムグルメを制覇

1. 雲Cafeで一休み
 

雲Cafeの霧氷コーヒー

ゴンドラステーション山頂駅にある「雲Cafe」では、霧氷の木々をイメージした「霧氷チョコレート」や雲をイメージさせる「雲ソフト」、また霧氷のように光をあびて真っ白に輝く飴細工をトッピングした「霧氷コーヒー」など、雲や霧氷をテーマにした当店ならではのオリジナルのスイーツや飲み物を味わえます。コーヒーのほろ苦さと溶けていく飴細工の甘さでスキーやスノーボードで使った体力をしっかりと回復してください。
 
2. ニニヌプリで朝食を
  

ニニヌプリ名物・フレンチトースト

リゾートの朝は開放的な森の中にたたずむビュッフェレストラン「ニニヌプリ」で爽やかにスタート。各コーナーには地元北海道の素材をベースにした数多くのメニューがならんでおり、何を食べたら良いか悩んでしまいそうですが、和食派へのオススメは「海宝丼(かいほうどん)」。ホタテにツブ、サーモン、イクラといった北海道の海鮮具材をごはんにお好きなだけ盛り合わせてお召し上がりください。
 
洋食派でハズせないイチオシのメニューは、ニニヌプリ名物の「フレンチトースト」。トマム牛乳をたっぷり浸したパンを1枚1枚目の前でふっくらと焼き上げる、できたてフレンチトーストは絶品中の絶品! ホイップクリームとお好みのソースをたっぷりとかけて召し上がれ。

3. こんなゲレ食もあり? こたつラウンジ
 

こたつでゲレ食!? 写真提供:星野リゾート トマム

ゲレ食といえば、一般的にはラーメンやカツカレーが定番のようですが、トマムマウンテンにあるホタルストリートではゲレンデ内に設置されたこたつに入って料理やビールを味わうという異色のゲレ食「スキーインスキーアウトこたつラウンジ」が話題となっています。メニューはある年は串焼きならある年はおでんと毎年様々。スキー仲間と一緒に北海道の素材を使ったおでんをツマミにこだわりのクラフトビールで「ゲレンデ昼飲み」……あまりに楽しすぎて午後からの滑りを忘れてしまわないよう、くれぐれもご用心を!

4. ディナーはコース料理? それともハイクオリティービュッフェ?
 

イタリアンレストラン「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」

せっかくのリゾートなのでディナーもゴージャスなコース料理で、という方は迷わずイタリアンレストラン「OTTO SETTE TOMAMU(オットセッテ トマム)」を予約しましょう。

「北海道の食材の中でもその時期にその土地で一番美味しいものを選んだ」という全8品のコースメニューがお店の自慢。白子のイタリア風ムニエル、羊肉をアソートしたパスタ、雲丹のパンナコッタなどなど綺羅星のように味わい深いメニューが並び、ワイングラスを片手にリゾートならではの濃密な時間が流れていきます。
 

hal (ハル)のハイクオリティーなビュッフェ

友だちや家族と一緒に賑やかにディナーを楽しみたい方は、ハイクオリティーな料理がバイキング形式で楽しめる 「ビュッフェダイニング hal (ハル)」はいかがでしょうか。

各コーナーには定番のできたてステーキや刺身、中華メニューを筆頭に、「蟹鍋」や「蟹の甲羅焼き」、特製のたれで漬け込んだ具材を使って仕上げる「サーモンといくらの親子手巻き寿司」といった北海道らしいメニューがずらりと並びます。またデザートコーナーではトマム牛乳を使用したソフトクリームで作る「雲海パフェ」がお子さまやスイーツ女子に大人気。好きなメニューを好きなだけ食べて、明日の滑りに向けてパワーを存分にチャージしてください。
 

【遊ぶ】氷の村・アイスヴィレッジで極寒体験

1. 夜空を飛ぶジップライン体験
  

氷上のジップライン

厳冬時期にだけ出現する氷の街・アイスヴィレッジ。ここには氷の滑り台やライトアップされたスケートリンクといった「氷の遊具」が作られ、大人も子どもも一緒になって「極寒のトマムの夜」を楽しめるようになっています。

中でも1番人気が2021年シーズンからお目見えした「氷上のジップライン」。滑車のついたロープに装具をつけてぶら下がり、ライトアップされたヴィレッジの上空60mを一気に滑り降りるというスリリングなアトラクションです。トマム ザ・タワーおよびリゾナーレトマムの宿泊者は無料で体験できますので、トマムの思い出作りにぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

2. 氷のBarで大人の時間を
  

氷のBarの「瞬間冷凍カクテル」

極寒のアウトドアで冷え切ったら、次は「氷のBar」でホットな大人の時間を過ごしましょう。「氷のBar」はその名の通り、カウンターもテーブルもチェアも、そして使用するグラスまでもが氷で作られているという徹底ぶり! 50種類以上用意されているメニューの中で話題となっているのが「瞬間冷凍カクテル」。アイスヴィレッジオリジナルのジンを使用しており、氷のグラスに注ぐと一瞬でシャーベット状に凍るという不思議なカクテルです。フルーティーな甘みがあり、サクサクしたかき氷のような食感も同時に楽しめますよ。

3. え、アイスヴィレッジに氷のコンビニが!?
 

ヴィレッジには氷のコンビニも!

北海道ではおなじみのコンビニ・セイコーマートが、この冬「氷のセイコーマート」としてアイスヴィレッジに登場しました。商品棚やレジカウンターが氷製という点を除けば町中にある「セコマ」と同じイメージの作りですが、アイスヴィレッジにだけ存在するのが「ホットシェフ(一般コンビニのできたてコーナー)」ならぬ「アイスシェフ」
  

氷のセイコーマートのアイスシェフ

店内で販売している「フローズンヨーグルトづくり体験」のセットを購入し、氷のグラスに入れてかき混ぜれば、はい、フローズンヨーグルトのでき上がり。メロンゼリーは一緒に混ぜ込んでも良し、またトッピングしても違った味わいが楽しめます。氷のコンビニ店内であなた自身がつくったスペシャルなフローズンヨーグルトは、今回の旅で食べた高級レストランのデザートやカフェをもしのぐ最高のグルメとなることでしょう。

アイスヴィレッジのMAP】
 

 

【まとめ】「星野リゾート トマム」冬の魅力を動画で!

本稿で紹介した「星野リゾート トマム」の5つの魅力を動画にしました。こちらからご覧ください!


*2023年1月時点の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

【星野リゾート トマムの基本情報】
宿泊施設:トマム ザ・タワー、リゾナーレトマム
住所:北海道勇払郡 占冠村字中トマム 
交通アクセス:JR 新千歳空港から南千歳での特急乗り継ぎで、約1時間30分
電話:(代表)0167-58-1111 (ゲレンデ)0167-38-2101

お役立ち情報:
1. 札幌、帯広、旭川の主要各都市、新千歳空港および富良野、ニセコ、ルスツなど主要スキー場をつなぐリゾートライナーが運行されています。詳細は下記をご覧ください。
https://www.snowtomamu.jp/bus_22w/

2. スキー、スノボ用品の忘れ物をした、あるいは最新のスキーアイテムをゲットしたいという方は、ホタルストリートにある北欧アウトドアブランドの専門店「Full Marks」を訪ねてみましょう。きっとあなたが欲しいアイテムをゲットできますよ。 
https://www.snowtomamu.jp/sp/winter/shop/fullmarks/

3. 「星野リゾート トマム」には本稿で紹介した以外にも魅力的なアクティビティがいっぱい。訪れる前に次のアクティビティ紹介サイトをチェックしてみてください。
https://www.snowtomamu.jp/winter/activity/

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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