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浪費する夫を改心させて貯まる家計にする3つの作戦

独身時代は自宅暮らしで給料はすべて小遣いだった、部下や後輩にはガンガン奢ってしまう、趣味のための出費は惜しまない……そんな浪費夫がムダ遣いをやめて改心し、貯められる家計になるため方法をご紹介。少ない作戦で解決できることを祈っています!

鈴木 弥生

鈴木 弥生

預金・貯金 ガイド

マネー関係の雑誌や書籍の編集者として活躍。自分の経験から「お金に弱い人」の心理を知りつくす。「お金を貯める第一歩」を踏み出したい初心者に向けて、押さえておきたいマネーの基礎知識を発信します。

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作戦1 まずはコミュニケーション。貯蓄の必要と目的をとことん話し合おう

自分ひとりで「節約しなきゃ!」「お金を貯めなくちゃ!!」と日々キリキリしていませんか。お金についても、家族は運命共同体です。妻だけがお金を貯めようと思っても、絶対に無理。家族、特に夫の協力は欠かせません。ましてや浪費夫だったら、節約は無理でもムダ遣いだけでも止めてもらわなくては、いつまでたってもお金は貯まりません。

将来に備えてしっかり貯める

将来に備えてしっかり貯める



何のために、いくらお金を貯めたいのか。これから先、我が家にはどんなお金が必要になるのか。ということを冷静かつ理論的に説明し、お金の使い方を考え直してくれるよう説得するのです。

子どもたちに協力してもらう、という方法もあります。幼稚園くらいの年齢でも「使っていない所の電気は消そうね」「歯磨きのとき水道は出しっぱなしにしないんだよ」など、さりげなく日常の節約を促し続けると次第に習慣となり、節約意識のない夫へのプレッシャーになります。中学生くらいになったら「奨学金という名の借金を残したくないから」と、はっきり節約への協力を求めてみるのも、ひとつの方法です。

作戦2 話してわからない夫には現実を突きつける

口で説明してわかってもらえない場合は、現実を具体的に突きつけましょう。そのためには、まず1カ月、できれば3カ月程度、黙って支出を記録します。家計簿アプリなどを使ってもいいのですが、手書きやエクセルで作成した家計簿+その間のレシートの束を、ドンと出した方が威圧感は倍増します。面倒かもしれませんが、できるだけ細かく書いておくことがポイント。金額だけでなく、コメントも書き添えておくとリアリティがアップします。

毎月の家計の収支がどうなっているのかということはもちろん、貯蓄などの資産状況もリストにしてみましょう。毎月だけならば何とかやりくりできている場合も、貯金がないことを明らかにし「この先どうするつもりなの!」と迫るのです。

作戦3 それでも協力が得られそうになければ実力行使

ほとんどの場合、作戦2までを行えば心を入れ替えてくれるはず。それでも、いっこうに浪費が止まらない場合は実力行使しかありません。

●共働きの場合
共働きで財布が2つというのは最もお金が貯まりませんから、まずは夫婦の収入をオープンにしてひとつの財布で家計を管理しましょう。とはいえ浪費夫の場合は、財布をひとつにすることを拒否する場合が多いはず。

そこで実力行使です。まずは夫の口座から、自動引き落としにできるものはないかを再チェック。子どもの習い事や塾の費用、妻の生命保険料など、これまで現金で支払っていたもの、妻の口座から引き落としていたものを、できる限り夫の口座に変更します。それでも予算以上のこづかいが残るようなら、夫のクレジットカードの家族カードを作って買い物はそれを使い、妻の給料は手を付けず貯蓄に回すのです。

●専業主婦の場合
家計は妻が握り、夫へはこづかいを渡すという管理方法にするのがベスト。勤務先によっては給与振込口座を複数にすることができるので、夫の口座へはこづかいのみを振り込むようにするのもいいでしょう。

しかし浪費夫の場合、家計管理を妻に任せることには抵抗する場合も多いはず。その場合は、それぞれが管理しているお金を毎月末に確認し合ってムダがないかをチェック。浪費夫には細かいことをするのが苦手なタイプが多いので、毎月続けているうちに面倒になり家計管理を任せるようになるはずです。

最終作戦 借金の恐れがある夫は要警戒。時には強硬手段も

浪費夫の場合、決めたこづかいだけでは足りなくなる可能性もあります。そこで気をつけなくてはいけないのが「借金」とクレジットカードの「リボ払い」。妻がコツコツ貯めていても一方で夫が借金をしていては、プラスどころか大きくマイナスになる可能性があります。日頃の生活態度や持ち物の変化には目を光らせ、借金をしていないかどうかを常にチェックしましょう。

これまでの経緯からその可能性がある場合は、クレジットカードやキャッシングができる銀行系のカードは取り上げることも検討を。ただし、あまりやり過ぎると逆効果の場合もあります。きちんとコミュニケーションを取り、我が家には貯蓄が必要であることを理解してもらう努力を忘れずに。

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