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学名

熱帯魚用語辞典 → 【学名】「学名」についての用語の解説。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

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学名/がくめい


動植物を表す、世界共通の唯一無二の名称。

その表記は「ラテン語(または、ラテン語化されたもの)」、「ギリシャ語」で表され、「リンネの2命法」にもとづき「属名+種小名」の2つからなるという決まりがある。通常、斜体(イタリック)で表され、正式には種小名の後に「記載者名+記載年号」が記される。

例、ネオンテトラ
Paracheirodon innesi (Myers,1936)
属名 種小名 記載者名+記載年号


これは科学の世界で用いられる名称で、各国の研究者がそれぞれ違った呼び名で生物を呼んでいたら不便極まりないことから、国際命名規約に則って万国共通の唯一の「学名」が用いられている。

因みにラテン語は、古代ローマで用いられていた言語で、現在、使用されていない古代語になる。

さて、良くアクアリウムを問わず趣味の世界で議論されるのが、学名の正しい読み方。厳密には、ラテン語にも正しい発音のルールが存在するのですが、実際発音する時、それが厳格に使用されることは余りありません。英語圏の学者であれば英語風の発音で、日本であればローマ字風に発音されたりしています。余り無茶苦茶でもいけませんが、自分の発音しやすい様に読んでも問題ないでしょう。

参考までに、シクリッドの仲間のApistogramma nijsseniを、「アピストグラマ ナイスニー」「アピストグラマ ニジェッセニィ」と発音したりしますがどちらでも構いません。小種名の由来(献名)となった人物が、Nijssen(ナイセン)博士なので前者が正しいとの声が聞こえてきそうですが、そちらの方が良心的かもしれませんが実際は読みやすい方で構わないでしょう。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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