熱帯魚/金魚の飼い方

金魚を飼うには!最低限コレが必要

金魚の飼育に必要なもの。水槽、ろ過器、照明の基本3点セットを除いた、最低限必要なアイテムを、それぞれを掘り下げての解説。また病気の予防に効果的な、金魚の管理方での必須アイテムについても言及している。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

金魚の飼育に、必要なアイテム


前回の記事で、水槽、ろ過器、照明の3点セットがあれば、取り敢えず金魚が飼えると説明しました。ではその他に、どんなアイテムが必要になるのか? これだけは必要だろうと思われるものを、やや細かくセレクトしてみました。

これらは金魚の飼育に限らず、魚を飼育する際必要となるものばかり。

  • 砂利
  • 水温計
  • 塩素中和剤
  • ヒーター、サーモスタット
  • 水換え用のホース
  • スポンジ
  • バケツ
  • タモ

少々細かく挙げてみたので、其々について個別に解説してみよう。

桜錦


砂利はろ過器に次いで、水質管理の要


砂利は水質を維持する上で、とても重要な役目を担う。見た目に自然な雰囲気を演出する。それも目的の一旦だが、それ以上に水を綺麗にしてくれるバクテリアの住処として重要となる。

前回の記事でも少し触れたが、水槽の管理では水を綺麗にするバクテリアが、とても重要となってくる。魚の飼育はバクテリアを管理することだ!といっても大げさではない。

これらのバクテリアは、水中のいたる所に存在するのだが、目に見えない細かな凸凹した場所を好むため、敷かれた砂利が格好の棲みかとなる。

さて以前に、面白いレポートを読んだことがある。砂利を敷いた水槽と、何も入れない水槽に、同サイズの金魚を同数いれ、同じように管理をした。結果、何も入れていない水槽よりも、砂利を入れた水槽の方が、効率よくアンモニア、亜硝酸(水質悪化の指標)が減少するのが、データーから読み取れた。つまり、砂利に定着したバクテリアが、水を綺麗にするのに貢献してくれた事に他ならない。

数値的にみずとも、経験値があがれば、砂利を敷いた水槽の方が水が落ち着きやすいことは感じられると思う。

しかし、砂利には水質に影響(金魚にとって不適切な)を与えてしまうものがある。

金魚は中性から弱アルカリ性を好むので、極端に酸性やアルカリ性に傾けてしまうものは不適切だ。購入前に販売店で、飼育目的を告げてから選択すると良いだろう。以下に金魚の飼育によく利用される、代表的な砂利を数点あげてみた。

大磯砂
▲大磯砂
五色砂
▲五色砂
フィリピンなどで採取される、海産の砂利。以前は神奈川県の大磯海岸で採取されていたため、同様の砂利に大磯の名称が用いられる。少量の貝殻やサンゴ片が含まれ、水質を弱アルカリ性に保つ。 角の丸い、複数の色彩の美しい砂利で、古くから金魚の飼育に用いられる。水質への影響はないが、バクテリアの繁殖は余り見込めず、観賞価値を重視した選択。
セラミックサンド
▲セラミックサンド
パールサンド
▲パールサンド
土を焼成して人工的に作られたもので、幾つかの商品が市販される。色の選択肢も広く、また水質への影響も無く、多孔質なためバクテリアの定着に優れる。 白っぽい人工の砂利で、金魚の赤が映え鑑賞価値が高い。使用初期に水質を酸性に傾ける傾向があるので、当初は注意が必要。


Note!
ベアタンクと呼ばれる、砂利を敷かない管理方法もある。大量に餌を与える場合など、排泄物や残餌で極端に水質を悪化させてしまう際に多くとられる管理法。この場合、バクテリアに拠る分解よりも、水換えで汚れを取り除くことをメインにしている。一般的には、砂利を敷く管理方法をお薦めする。


金魚を上手に飼うコツ!水温コントロールが、病気予防に効果的?
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