その赤い魚は、最も身近な鑑賞魚だが…。
日本人にとって、馴染みの深い魚である金魚。古くから私たちの生活に深く関わってきた。金魚を知らない日本人は、まずいないだろう。実際に飼ったことがある方も、相当に多いかと思われる。そんな我々にとって身近な金魚。だが、実際に上手に飼育されている方は意外と少ない。
画像提供:草野金魚屋 |
- 縁日で掬った金魚が1週間で死んでしまった。
- 春先や秋口に金魚が弱ってしまう。
- 水槽が生臭い。
- 体中に白い斑点ができた。
初心者の方から、よく相談を受ける一例だ。それらの問題の大半が、基本的な飼育のコツさえ掴めば、容易に解決できる。また回避できる問題でもある。
金魚は、本来丈夫な生き物。中には飼育が難しい種類も存在するが、基本的にはとても飼いやすい魚。当たり前のことを、当たり前に管理する。それだけで、永く飼育を楽しむことが可能だ。飼育環境、また種類に拠っても異なるが、凡そ10年の寿命があると言われている。
とは言え、魚を飼育する上での、その当たり前の事が中々分からない。
“水槽での鑑賞を目的とした飼育”を中心に、これから金魚を飼ってみたい方。また上手に管理することが出来ない方に向けて。分かりやすく、金魚の飼い方の“イロハ”について解説していこう。