ウィローモスを流木に着生させる
ウィローモスを着生させるには、表面のざらついたものが向いている。例えば流木、多孔質な石(溶岩石など)などが良いだろう。表面がつるつるしたもの拠りも、しっかりと草体が固着できるからだ。
本編では、流木への着生を例に挙げ説明していく。
用意するもの
- 流木
- テグス糸、もしくは木綿糸
テグス糸は、2~4号程度の太さのものが使いやすい。 - ウィローモス適量
着生させる手順
必要なものを準備し、流木のアクヌキ、洗浄を済ませておく。ウィローモスも、軽く水洗いする。
※ウィローモスの購入時のアドバイス。良く売れる定番商品のため、パックや小袋に分けられ店頭にストックされていることが多い。しかし、回転が悪く、腐敗や枯死が進んでいることも多々ある。その後の生育に関わるので、できるだけ新しく、程度の良いものを選ぶようにしよう。
流木に薄くウィローモスを広げる
レイアウトの際、ベストに見える配置を念頭に、ウィローモスを着生させる面を決める。ウィローモスが生い茂ると流木の起伏も隠れてしまうので、ある程度巻きやす重視で構わない。厚く重ならない程度に、ウィローモスを薄く延ばす。
この状態で放置すると、乾燥しダメージを受けてしまうので、手早く作業を行う。時間がかかる様であれば、霧吹きなどで適宜湿らすと良い。
流木にテグス糸で固定する
テグス糸、もしくは木綿糸を使い、約5mm間隔で縦横(流木の形状により、適宜巻きやすいように)に巻きつける。強すぎず弱すぎず、流木に全体が密着する様に満遍なく巻くのがポイント。強すぎると部分的に枯死し、弱いとはがれ易くなる。少しオーバー気味に巻く位が良い。
糸に拠る違いは、木綿糸はやがて(流木に着生する頃合~)溶けてしまうのに対し、テグス糸はそのまま残るといった違いがある。どちらを選んでも、特に問題はない。
完成
飛び出した部分などをハサミでカットして完成。環境にも拠るが、凡そ1ヶ月ほどで、流木に着生し生長する筈だ。その後のケアは、伸びすぎてしまたら不要な部分をハサミでカットする。またウィローモスの茂みにはゴミが溜まりやすいので、たまに排水で濯ぎ洗いをすると良い状態を長く保つことができる。
流木に着生した南米産ウィローモス |
ウィローモスはとても丈夫で、環境への適応範囲が広く、悪条件でもそれなりに生長してくれる。流木に茂ったウィローモスがあるだけで、とても自然な景観をつくりだしてくれる。簡単なので、ぜひ水槽の彩りにどうぞ。