Daft Punk
ガイド:フランスのポップミュージックは、どちらかと言えば、ローカル趣味で、イギリスと比べると世界に広がらない傾向がありました。フレンチ・スペースディスコのSpaceは、かなり健闘した方ですね、特にソ連で(笑)。それはそれで良しとしながらも、Daft Punkは世界制覇って感じです。岡本さんの視点では、Daft Punkやフレンチタッチと呼ばれていた人たちはどうなんでしょう?
岡本:
好きですよ。他にも、現役のアーティストとしてはAIRが大好きだったりします。フランスのアーティストの特徴は、「いなたい感じ」のメロと、スレスレの「ダサさ加減」ですね。Novöの中には辛気臭い感じのもありますが、そもそも歌謡曲が突然変異したような、歌詞にもサウンドにもシリアスさが微塵もないのが好きなので、Daft PunkやAIRは好みですねー。
あと、フレンチタッチの新世代だと、サマソニにも来たYelleが好きです。あんまり日本では知られていないけど、Mathématiques Modernesのカバーを演ってたりします。Lioのカバーとかも演らないかなぁと思って。絶対にハマると思うんですけどね。
Antena
ガイド:僕もAIR、それからPhoenixあたりは大好きですね。
最後に、ここまで紹介しなかった岡本さんからのフレンチ・テクノポップ一推しなどあれば、ぜひ教えてください。
岡本:
そうですねー…そうそう!最近驚いたのはAntenaの3人組のバンド編成だった時代の1982年のライヴ盤「Camino Del Sol Live 1982」が昨年リリースされていたことです。
Camino Del Sol Live 1982 (amazon.co.jp)
CAMINO DEL SOL LIVE 1982 (2014 MP3) by ANTENA (FRENCH TECHNO POP archive)
演奏はスタジオ盤と同じくヘナヘナなんですが、3人の生み出すヒンヤリとしたエレクトロ風味のボサ・ノヴァがなんとも言えない魅力を放っています。他のアーティストやレコードと同じく、どこの公演でどのような様子だったとか、ほとんどわからないのですが、これは必聴の音源かと! こんな風に、まだまだ発見はありそうですね。
ガイド:
一度、どこかでリアルでお会いできる日が来ることを楽しみにしております!
岡本:
ぜひぜひ。こちらこそ、楽しみにしています。