カラーコーディネート/カラーコーディネート関連情報

2016年注目の色は?米と日本で選ばれた意外な色を分析(4ページ目)

アメリカのパントン社は、2016年のカラー・オブ・ザ・イヤーとして、「ローズクォーツ(紅水晶:淡いピンク)とセレニティ(静けさ:淡いブルー)」の2色を選びました。一方、日本流行色協会は、2016年の色として「アースリング(地球人)」を選びました。2016年のトレンドカラーについて、解説します。

松本 英恵

執筆者:松本 英恵

カラーコーディネートガイド


「2016年の私」に似合う色(テーマカラー)

パントンやJAFCAの提案色は、その時々の時代や社会、人々の意識との関連を探る中で、見出された色。とばいえ、人気の高い色、たくさん売れると予測される色ではないので、その色を着なければ、流行から取り残されるという心配は無用です。

ガイドは、年末に開催されるセミナー等で、ご参加いただいた皆さまに、「ご自分の来年のテーマカラー」を探るワークショップに取り組んでいただくことがあります。色鉛筆や新配色カードなど、さまざまな教材がありますが、先日のセミナーでは、「カラー・カード」を使ったグループワークで、「2016年の私のテーマカラー」を選んでいただきました。

思い描く未来に似合う色は、人それぞれ

「新配色カード199a」と「カラー・カード―色に隠された秘密の言葉」

「新配色カード199a」と「カラー・カード―色に隠された秘密の言葉」

「新配色カード199a」と「カラー・カード―色に隠された秘密の言葉」
前向きな未来予測を結びつきやすいのは、脈拍や心拍数を上げる暖色系。しかし、ロマンスを象徴する「ローズ」、成功を引き寄せる「スカーレット」など、赤にもさまざまな表情があり、人それぞれ選ぶ色が異なります。堅実に新しい一歩を踏み出そうとしている方は、シルバーの静かな輝きやバランス感覚を整えるジェード(翡翠色)が心にフィットするようです。
「カラーカード」の選び方は、人それぞれ

「カラーカード」の選び方は、人それぞれ

全部で45色ある「カラーカード」から、1色を選びとる方もいれば、1色に絞り込まず、2~3色を選ぶ方もいらっしゃいます。その理由は、人それぞれですが、手放すことができずに手元に残った色(カラーカード)は、ご自分の感情や夢と響き合う何かがあるようです。

「Think global,Act personal(地球的な視野で考え、個人で行動せよ)」

「Think global,Act local(地球的な視野で考え、地域で行動せよ)」という言葉があるように、パントンやJAFCAの提案色から、時代の流れを感じると同時に、自分ならではのテーマカラーを選ぶことも、トレンドを楽しむ秘訣となっていくのではないでしょうか。

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