いじめが低年齢化。件数も過去最悪に

子供が発する初期のSOSにしっかり耳を傾けよう

子供が発する初期のSOSにしっかり耳を傾けよう

2014年度に全国の小学校で認知されたいじめは過去最多を記録。その数は12万2721件に上り、2013年度と比較すると3973件も増加しています。ここ5年の傾向として、低学年ほど増加幅が大きく、小学1年生が5.8倍で最大の増加率だったそうです。調査によれば、これまで「いじめは高学年から」という意識が強かった教職員が、低学年の段階から注意を払うようになったことで掘り起こしが進んだとのこと。

“掘り起こせば出てくる”というのが、今の小学校のいじめの現状なのです。今回の調査結果も、数字はあくまで“認知された件数”ですから、表沙汰になっていない“隠れいじめ”を入れれば、相当な数になるはずです。もはやどこで起こってもおかしくない問題といえます。


子供が発する初期SOS。そのとき親が気をつけたいことは?

子供のいじめ問題は、親や教師などの察知能力が問われます。いじめ関連のニュースなどでは、「親がなぜ気づかないのか」「親子のコミュニケーションが不足しているからだ」と問題視されることもしばしばです。しかし実態は、初期段階でまず親に話したものの、その後話さなくなるケースも多いと言われているのです。

なぜ初めは話せたのに、その後話さなくなってしまうのでしょうか?

■理由1:”いい子“でいなければという思い
仮に、我が子の口から、いじめられているという言葉を聞いたときのことを想像してみてください。「どういうこと?」「なんでうちの子が」「許せない!」というショックが親を襲います。その動揺の中、どんな言葉をかけてあげられるでしょうか? 辛い気持ちを分かってあげたい、共感してあげたいと思いつつも、「何があったの?」「全部話して」「だれがやったの?」と矢継ぎ早に質問してしまうこともあるのではないでしょうか。

いじめられている本人にとって、いきなりそのような質問に答えるのは非常に酷なこと。辛い思いが再燃するからだけでなく、話しているうちに「自分で自分が情けない」と感じる子もいるでしょう。とくに、親から”いい子“でいることを求められている子にとっては、いじめで傷ついた自尊心や自己肯定感を露呈するのは、許しがたいものです。親の理想が高いことに気づいている分、「ダメな自分と思われたくない」「心配をかけたくない」と思い、1人で抱え込むようになります。

■理由2:無理な励ましが痛い
また、無理のある励ましも子供が心を閉ざすきっかけとなりがちです。例えば、こんな言葉です。

「泣いていたって仕方ないよ。もう泣かないの」
「くよくよしないで元気出して」

いじめられているのです。泣きたくもなります。クヨクヨしたくもなります。それなのに、その気持ちを否定されてしまうと、子供は親に突き放された感覚になり、「もうママに言っても、どうせ分かってもらえない」となり、口を閉ざすこととなります。

これで分かるように、子供が最初に発するSOSをどう受け止めるかにより、その後の展開が変わってきてしまいます。

>ある日我が子が泣いて帰ってきたら、親はどうしたらいいのでしょうか?