以前から建築家・矢作昌生さんの設計した住宅が気に入り、オープンハウスにも度々参加していたSさん。その作風に加えて、矢作昌生さんの施主どうしの仲の良さが決め手となり、設計を依頼することにしました。
敷地はSさんのお父様が所有する広い駐車場の一画を、分筆するかたちで譲り受けました。建物は南側に位置するマンションを考慮して、川沿いの緑が眺められる東側に開くように設計されています。
白いバタフライ型の家
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1. 形の異なる片流れの屋根の2つの棟を、米杉材の外壁の渡り廊下でつないでいる。全体の白い外壁はガルスパン張り。屋根はカラーガルバリウム鋼板ハゼ葺き。 |
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2. 南側は基礎を兼ねたコンクリート打放しのガレージと玄関。 |
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3. 屋根の形からバタフライを連想させる東側の外観。屋根の高い南棟の2階はバスルームのバルコニー。 |
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4. 北棟の底部は土の擁壁の上に張り出している。2階の屋根近くに設けられた横長の窓は子供室のハイサイドライト。 |
JR新横浜駅から伸びる大きな街道にほど近い、マンションや会社の更生施設などが建ち並ぶエリア。その一画を占める広い駐車場の角に、昨年完成したばかりのSさんの住まいがあります。
前面道路から2mほど高い擁壁を最小限とするために、玄関と基礎を兼ねた南棟と擁壁の法面から張り出した北棟という、異なる役割をもつ建物を渡り廊下とバルコニーで繋いでいます。
◆建築データと建築家プロフィール