海外旅行の準備・最新情報/一人旅の注意点

笑顔は禁物?海外で一人旅する女子の身を守る10の対策

一人旅をしてみたいけど、ちょっと怖い……そんな二の足を踏んでいる人も多いのでは。特に女性一人旅ともなれば、より細心の注意が必要です。ここでは、一人旅歴10年以上のガイドが、海外で身を守るために実践している10の対策をご紹介します。

平塚 智恵

執筆者:平塚 智恵

海外女子一人旅ガイド

安全に女子一人旅を楽しむために

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気楽で自由な一人旅には、責任も伴う

女子一人旅ははっきり言って危険が伴います。しなしながら、危険を回避する方法はいくつかあります。まずは基本の基本を5つご紹介し、さらなる安全対策を5つご紹介します。対策を知ること、そして頭の片隅に入れておくことから、はじめてみてください。


最新情報をチェックすること

昨今の国際情勢から、いつどこでテロ事件が起きてもおかしくない状況です。そのため海外に出かける前に必ず、外務省の海外安全ホームページをチェックしましょう。その国のどの地域が危険で、どのような犯罪が多発しているかがわかります。また、危険度も色分けされているので、地域によっては迂回するなどの旅程を変更する必要もあります。その都市の中でも軽犯罪が多発している地域がありますので、ネットで事前に情報収集しておくことをおすすめします。

保険に加入すること

当たり前ですが、海外旅行に出かける前に必ず、海外旅行保険に加入しましょう。ガイドは年に何度も海外に出かけるので、その度に海外旅行保険に入るのは手間も費用もかかります。そのためクレジットカードの付帯保険を利用しています。ただし、旅行期間が限定されていたり、補償がないものもあるので、事前にご自身のクレジットカードに付いている保険を確認しましょう。またお持ちのクレジットカードに必要な補償がなくても、料金を払うことで補償を追加できる場合もあります。

早朝・夜間は出歩かないこと

昼間でもトラブルに巻き込まれたり、人が多くても誰も助けてくれなかったという経験があるガイドは、特に「周りに人がいない」時間帯には出歩かないようにしています。夜間に出歩かないようにしている方は多いと思いますが、真っ暗な早朝に移動するのも危険を伴いますので避けましょう。どうしても早朝や夜間に移動しなければならない時は、お金はかかっても少しでも安全に移動できる手段を選んだ方が賢明です。

小道・裏道に入らないこと

観光地だけでは物足りなくなり、どんどん小道や裏道に入っていく旅行者がいますが、犯罪に巻き込まれる危険があるので止めましょう。特に人通りの少ない小道や裏道は避けてください。先ほどの早朝・夜間と同様に、「周りに人がいない」ということが犯罪を助長する場合がありますので、十分すぎるくらい注意しましょう。

貴重品は分散させること

お金やクレジットカードなどをひとまとめにして持ち歩かず、最低でも2カ所に小分けにしておきましょう。ガイドは置引きにあってから、常に4カ所に分けています。腹巻き型ポシェットをお腹に巻いて、鞄に2カ所に分けた財布を持ち、ホテルに置いたスーツケースに多少の現金を残しています。現金だけでなく、クレジットカードも小分けにすることで、万が一盗まれたとしても、全財産を失くすことはないので、その後も旅行を楽しむことができますから。

笑顔をふりまかないこと

たとえば、お土産屋さんですすめられたり、現地の人に話しかけられて、NOときっぱり言えず、あいまいに笑ってごまかしたという経験はありませんか。日本では美徳になるかもしれないそのあいまいさは、海外では相手にどんどん付け込まれる隙になる場合があります。強引に来られて、最終的にお金を払うことになったり、どこかに連れて行かれたりしかねませんので、あいまいな笑顔や笑顔をふりまくのは止めましょう。

知らない人に、ついて行かないこと

小学生の時によく親から言われましたよね、「知らない人について行ってはいけません」と。大人になるとついつい忘れがちですが、海外ではこの言葉を肝に銘じておきましょう。特にやたらと日本語が上手な現地人や、日本が好きだとか、日本人の友だちがいるなどと言って近寄ってくる人たちは警戒してください。中には本当にそういう人がいるかもしれませんが、ただ単に日本人に近づくための口実ということも多々ありますので。

二人きりにならないこと

知らない人と二人きりになるような状況は、危険がつきものですので避けましょう。特に海外女子一人旅でいちばん気をつけたいのが、タクシーやバイク、リキシャなどを使う移動の時です。昼間でも人気のないところに連れて行かれたという話を聞いたこともありますので、ホテルの出迎えやツアー等を利用したり、他の旅行者と「あいのり」をするなど、二人きりになること自体を避けることも考えましょう。やむを得ず二人きりになる場合でも、いわゆる客引きタクシーには乗らないなどの最低限の危険回避が必要です。

一人旅だと悟られないこと

一人旅をしていると「一人?」と声をかけられることが多々ありますが、ガイドは絶対に一人旅だと言わないようにしています。彼氏と来たとか、友だちと来たと言うことで、「私が突然連れ去られたら、彼氏や友だちが不審がりますよ」ということを暗に匂わせています。またお土産屋さんに入って、強引に引き止められた場合も一芝居打って、「彼氏が待っているから行かなくちゃ」などと言って退散するようにしています。嘘も方便ですよ。

たやすく人を信用しないこと

「笑顔をふりまかない」「知らない人について行かない」「二人きりにならない」「一人旅だと悟られない」という風に見てきましたが、それを総称すると、たやすく人を信用しないということです。荷物を預けたり、預かったりするのも、食べ物から目を離すのも避けましょう。ガイドは海外で近寄ってくる人みんな、お金目当てか体目当てか、何かの目的があると警戒するようにしています。少し寂しい気もしますが、人をたやすく信用しないことが女子一人旅でいちばん心がけるべきことだと思います。


いかがでしたか。ちょっとやりすぎだと思った人もいるかもしれませんが、最終的に危険や嫌な目にあうのは自分なので、少しでも危険性があるのなら、その危険性を排除しておくのが賢明です。特に旅慣れれば旅慣れるほど警戒心も緩くなってきますので、これでもかというほど警戒し注意することで、楽しい旅の思い出をつくっていってくださいね。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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