その2:日本一狭いホーム?
まず、こちらの写真をご覧ください。道路の真ん中にある、これは一体?
写真に写っているのは、京福電車(通称:嵐電)の「山ノ内駅」のホーム。京福電車は、沿線に嵐山をはじめ、龍安寺や太秦映画村などがあり、観光路線としても人気があります。
この「山ノ内駅」のホーム、「日本で一番狭いホーム」とよく言われているようです。私も、全国の鉄道に全てのったことがあるわけではないので断言はできませんが、たしかにかなり狭いホームであることは間違いありません。
しかも、バス通りでもある三条通りにあるので、ホームのすぐ横をバスも通過していきます。このホームで電車を待つのは、ちょっと怖いですね。
京福電車の「山ノ内駅」
じつは、これにはタネと仕掛けがあって、電車が来ると車道の信号が赤になり、歩道の信号が青になるという、連動式の信号になっているのです。
つまり、電車が到着するまでは路肩で待っていて、電車が来たらホームに渡って、電車に乗るという仕組みなので、ホーム上で電車を待たなくてもいいわけです。
まあ、現代の基準で考えると少し危ないように感じますが、一昔前の路面電車の「電停(電車停留所)」は、こんなものだった気もします。
電車に詳しい方にきいてみたところ、地方の路面電車には、今でも道路に白線で電停の位置を示しただけの場所もあるそうです。
その3:これは便利! バスの走行位置がひと目で分かるバス停
次は、バスの話題。京都は、バスを上手に使いこなすとすごく便利なのですが、路線がたくさんあり、一つの停留所にいくつもの行き先のバスが停車するため「分かりづらい」という声をよく聞きます。
主な通り別に色分けを行い、分かりやすくなった京都市バスの路線図
しかし、最近、京都の主な通り別に路線の色分けを行い、バス車両の行き先表示幕にもその色を採用することで、だいぶ分かりやすくなりました。
■京都市バス、通り別に路線を色分け 車両や案内一新(京都新聞)
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20140103000012
さらに、京都のバスで、良い意味で「えっ?」と驚かされるのが、下の写真のようなバス停。
バス停に設置された「バス接近表示器」
バスロケーションシステムによる「バス接近表示器」があり、バス停に近づいているバスが、いま、どこを走っているかが表示され、あとどれくらいで到着するかの目安になります。
バスはどうしても渋滞などで時間通りに到着しないことが多いので、バス待ちのストレス軽減にも役立っていると思います。
最近は、こういったシステムを導入する自治体やバス会社も増えつつあるようですが、ほかの多くの観光地でも、採用されるといいですね。
■京都市交通局ホームページ
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000097182.html