写真撮影/風景・夜景を撮る

【風景撮影ナビ5】イルミネーション撮影3つの基本

今回の風景撮影ナビは、イルミネーション撮影について。これまで何気なく撮っていたイルミネーションをひと味ちがう写真にできるよう、すぐに実行できる基礎テクニックをレクチャーします。自分のイメージに合わせたイルミネーションの写真を撮影してみましょう。

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

冬の街にきらめくイルミネーションは年末の風景として定着して、撮影ができる機会もグッと増えました。今回はそんな季節に向けて、イルミネーション撮影時に押さえておきたい基本テクニック3つをご紹介します。このポイントを押さえるだけでも、なんとなく撮影した写真よりしっかり切れのある仕上がりになることでしょう。

手ぶれのないシャープな写真には、三脚が必須

イルミネーション撮影

手ぶれが起きてしまった写真。せっかく撮影したのに手ぶれが生じるとイルミネーションの写真は台無し。


イルミネーション撮影

ピントが合った手ぶれのない写真はシャープなイメージ。三脚を使いぶれなく撮りたいところ。


イルミネーションの点灯は、夕刻からスタートする場所が多いもの。たいていは夜間の撮影になるため、手ぶれ対策が重要です。

現行のデジタルカメラは、手ぶれ補正機能がついている機種も多く、多少の手ぶれ程度なら手持ちでも撮影ができます。手ぶれ補正を活用すれば、イルミネーションもぶれることがなく撮ることは可能です。ただ、基本の撮影スタイルとしては三脚にカメラを固定した撮影方法をお勧めします。

三脚にカメラを取り付けて撮影しても、シャッターを押したときにぶれを生じさせてしまうことがあります。これを防ぐためには、リモコンシャッターレリーズシャッターを使います。レリーズシャッターとは、延長コードのあるシャッターボタンのこと。各機種に適合したものがメーカーから販売されています。

このどちらもない場合は、セルフタイマーの2秒設定を利用するのが便利です。多くのカメラは、セルフタイマーが2秒と10秒など二つの設定時間が設けられています。短い設定時間は、シャッターを押したときに起きてしまう手ぶれを解消するのに用います。これはイルミネーションの撮影にも有効に使える設定項目です。

イルミネーションの見学で混み合う会場では、三脚が使えない場所もあります。そのようなときは小さいサイズの三脚を使い、手すりのような場所を利用して設置する方法に変えてみるのもひとつの手です。

三脚の使用有無で、ピントのシャープさには大きな違いがあります。イルミネーションの撮影には三脚は必須の道具と言えるでしょう。

次のページでイルミネーション撮影のポイントの続きをどうぞ。

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