好調の『下町ロケット』。11月15日には前半の「ロケット編」が終了、11月22日から後半の「ガウディ計画編」が始まりました。
同じスタッフによる『半沢直樹』も池井戸潤原作の『俺たちバブル入行組』と『オレたち花のバブル組』の2作を合わせてドラマ化。大阪が舞台の第一部、東京が舞台の第二部という構成だったのを引き継いでいます。


二部構成のメリット

通常、連ドラの構成は大きく、
  • 一つのストーリーが続く名前通りの「連続ドラマ」
  • 一話ごとに結末がある「一話完結」
の2種類があります。
一話完結と並行して毎回続くストーリーもある折衷型とか、完結するのが一話ではなく二話の前後編などの中間形態もあります。ドラマの原作になる小説が、長編と短編(書籍にまとめる場合は短編集)、その間の中編もあるというのに似ています。そんな中、二部構成というのはめずらしいですね。

そのメリットを考えると
  • クライマックスが二回できる
  • 原作が一作の場合より2倍早くてテンポがいい
  • 前半を見ていない視聴者を後半から呼び込みやすい
  • あまり例がないことによる意外性
などがあります。


放送期間が長い場合に

数部構成のドラマは、昔はよくありました。思い返して一番最初に頭に浮かんだのが『どてらい男(やつ)』。花登筺原作・脚本、最近はジェネリック家電がヒットしている商社・山善の創業者がモデルの大阪商人ものの大ヒット作。
1973年から3年半の長期シリーズで、1年半はただの『どてらい男』でしたが、その後、半年ごとに『戦後編』『激動編』『死闘編』『総決算編』とタイトルにつきました。

 

さらに思い出すと、リアルタイムに見たわけではないですが、変身ヒーローものの草分け『月光仮面』(1958~1959)は「第1部 どくろ仮面篇」「第2部 バラダイ王国の秘宝」「第3部 マンモス・コング」「第4部 幽霊党の逆襲」「第5部 その復讐に手を出すな」に分かれています。
数部構成にするのはかなり昔からある手法で、特に放送期間が長い場合、途中に区切りをいれるためによく使われます。


3ヶ月以上なら

最近あまり見られないのはほとんどの連続ドラマは3ヶ月で終わっているからですね。
NHKで大河、朝ドラ以外で久々に20回、放送期間5ヶ月と長めだった『美女と男子』は三部構成になっています。大河『花燃ゆ』でも、不振のテコ入れのため「大奥編」や「群馬編」とリスタートすることを強調していました。

1年続く東映変身ヒーローでも『仮面ライダードライブ』は折り返しの第25話から「新章突入!」と前半はライダーの正体が秘密だったのを後半は周知の事実にするようにガラッと変えました。現在放送中の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』も折り返しやや過ぎた第28話から「新章開幕!」で敵が強力になっています。

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