熱帯魚/水草の育て方・オンライン図鑑

[第6回]トータル的に優れた照明(3ページ目)

トータル的に優れた照明である蛍光灯について、水槽サイズによる管の選定やそのコツ、また定説となっている半年での蛍光管の交換について、具体的な経過時間による減少率を例に挙げて解説。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

蛍光管の選択

アクアリウム用と称される蛍光管には、それこそ様々な製品が各メーカーより発売されています。余りの数の多さに選択に迷ってしまうほどです。

植物(水草)の育生に適した―――植物が求める光の波長を説明するとなると、かなり難解なものとなってしまうのでここでの詳細は省き、別途機会を設け解説することにします。

さて、我々がまず気にするのは、演色性(水草や魚の見え方)だと思います。確かに水草の育生にどれだけ適していたとしても、美しく見えなければ意味がありません。厳密には光合成に最も適した波長が存在するのですが、植物には光に対する互換性があるのでそれなりに照明があれば育ってくれます。魚や水草の見た目を演出する高演色性のランプと光量が豊富な昼白色のランプの組み合わせであれば、大概の製品で上手く育成することが可能でしょう。

また、水草育成用と銘打ってある商品も幾つかありますので、それらを使用してみるのも良いかも知れません(参考:ADAの「NAランプ」、興和システムの「12000K」)。それら以外にも、一般家庭用に販売される製品の中にも育生に適したものもあるので、それらを探してみるのも面白いかもしれませんね。これは裏話なのですが…アクアリウム用品の中には、OEM製品といって大手メーカーが開発製造した製品に若干のアレンジを加え、自社ブランドとして発売されているものも幾つか存在します。蛍光管に限らず、それらのOEM製品は、元メーカーから発売されるものではかなりお値打ちに購入可能です。

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