熱帯魚/水草の育て方・オンライン図鑑

[第6回]トータル的に優れた照明

トータル的に優れた照明である蛍光灯について、水槽サイズによる管の選定やそのコツ、また定説となっている半年での蛍光管の交換について、具体的な経過時間による減少率を例に挙げて解説。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

■INDEX
・メタルハライドランプ・水銀灯
・蛍光灯
水槽サイズ(横)と蛍光管の長さ(2ページ目)
蛍光管の選択(3ページ目)
具体的な目安(4ページ目)
蛍光管の寿命(4ページ目)


水草を育生する上でCO2と光が絶対条件である事は、既に理解されたと思います。また、光の供給には、蛍光灯がトータル的にみて優れていることも。絶対的な光量(全光束)や透過性といった側面からみれば、水銀灯やメタルハライドランプに分がありますが、経済性、演色性、選択肢の広さなど総合面でのバランスは、蛍光灯を使用しての育生の方が優れていると言えます。

 

メタルハライドランプ・水銀灯

優れた透過性、豊富な光量が特徴だが、蛍光灯と比較してかなり高価なので手が出しにくい。その設置には、天井、または専用スタンドで吊り下げて使用するので、水槽上部が開放されオープンアクアリウムを楽しむ事が可能。その際、湿度の問題や高い熱を放出するなどの弊害がある。

 

蛍光灯

古くから使用されている器具なので、メーカー各社から様々な商品が販売され選択肢が広く、普及器具である事から価格的にも手が出しやすい。器具本体のみならず、蛍光管も豊富なラインナップから好みのものを選択可能。こちらは、手が出しやすい価格。メタハラなどに比べ、柔らかい光が特徴。

多灯することにより、育成に必要十分量を稼ぐことが可能だが、水槽上面を覆われるためオープンアクアリウムを製作することは難しい。メタハラに比べれば微小だが、それでも本体(安定機)からの放熱による水温の上昇といった問題もある。

両者とも、それぞれに一長一短持ち合わせるが、バランス的には蛍光灯が一歩リード。多灯すれば、ほとんど全ての水草は育成可能。

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