熱帯魚/水草の育て方・オンライン図鑑

[第3回]照明と二酸化炭素(2ページ目)

水草育生に必要な照明と二酸化炭素について解説。必要な照明量を割り出す計算式や、最も効率的な添加方法を検証しています。

長谷川 秀樹

執筆者:長谷川 秀樹

熱帯魚ガイド

必要な照明量を求める計算式

とある本に書かれていたのですが、水草の健全な育生には水量1Lに対し0.6~1.0Wの光量が必要となるそうです。

水槽水量(L) × 0.6~1.0(W) = 必要照明量(W)

標準的な60cm水槽(60×30×36)では、水量が約55Lなので

55(L)×0.6~1.0=33~55(W)

33~55Wの照明が必要

60cm水槽に使用できる蛍光灯は、20形蛍光管(18W)なので、上記の計算式から18Wの蛍光管が2、3本必要な事が解かります。私の経験的にもこの方程式は納得のいくもので、60cm水槽に2、3灯あれば大抵の水草は十分育生可能です。欲を言えば、水槽全体を満遍なく照らすために、18Wの蛍光管が4本あればベスト。

また、一般的な90cm水槽(90×45×45)では、水量約150Lなので

150(L)×0.6~1.0(W)=90~150(w)

90~150wの照明が必要

やはり、これだけの光量があれば、大半の水草は問題なく育ちます。お手持ちの水槽に対しての必要な照明量に悩んだら、この方程式を参考にすると良いでしょう。

さて、水槽に対しての必要な照明量は把握できたと思いますが、これだけでは水草を上手く育てる事はできません。ここで重要となってくるのが、光の増強に対して二酸化炭素の量も正比例して増やさないと、水草が光を上手く利用できない事。そのためには、次の項で述べる二酸化炭素の強制添加が重要となってきます。

様々な二酸化炭素の添加方式

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