カラオケの基本は「明るく、楽しく、元気よく」
基本、好きな曲を自由に歌って良い!
忘年会の二次会のような、普段あまり一緒にカラオケに行くことのないメンバーが多いと、どうしても選曲に気を使ってしまうものです。「いつも歌っているシャウト系の曲を思いっきり歌いたいけど、職場の先輩に変な目で見られそうだしどうしよう…」というような心配ですね。しかしながら、あまり周りに気を使い過ぎるとカラオケ自体を楽しめなくなってしまいます。二次会のように人数の多い場であれば、せいぜい順番が回ってくるのは2~3回程度。ましてや多くの人たちが歌いますので、思うほどには自分の歌の印象は周りに残らないもの。
あまり無理に合わそうとするよりも、自分の好きな曲を選曲するのが一番かと思います。
空気に合わせるコツは「繋がり選曲」
とは言え、選曲があまりにも偏り過ぎてしまうと、周りからは「空気が読めないのかな……」と思われてしまいます。一曲ぐらいならともかく、コアな特定アーティストの曲のみしか歌わないとなると、聴いている側も反応に困ってしまいます。そこで今度は、周りの空気に合わせた選曲のコツを紹介します。自分の直前に歌う人の選曲をヒントにするのです。たとえば、自分のひとつ前の順番の人がクリスマスソングを選曲したのであれば、同じくクリスマスソングを。クリスマスソングで歌える曲がなければ、もう少し範囲を広げてウィンターソングを。あるいは意表をついて、あえてサマーソングをセレクトするのも一手です。
このように、直前の曲にちなんだ一曲を選んでおけば、イントロ開始と同時に周りに「えっ?なぜ?」と驚かれることなく、すっと自然に聴き入ってもらえるはずです。
上司や先輩に喜んでもらうには、相手が18歳の頃のヒット曲を選曲する
街中でふと、昔のヒット曲を耳にして当時の自分の状況などを思い起こした経験はありませんか? 音楽には記憶を呼び起こす不思議な力(?)のようなものが備わっています。カラオケも同様で、懐かしい選曲には懐かしい思い出を呼び起こす力があります。もしもカラオケの場に、あなたが普段から近づきたいと思っている上司や先輩がいるならば、相手の青春時代(18歳前後)のヒット曲を選曲してみてください。
18歳前後は音楽の流行に最も多感な時期で、なおかつ受験や就職など人生の一大イベントを抱える時期でもあるので、当時のヒット曲を耳にすればきっと、あの頃の懐かしい思い出が鮮明に蘇ってくるはずです。
ぜひともあなたの歌で、先輩や上司の青春時代の記憶を呼び起こしてみてください。あなたの歌を聴いているうちにいつの間にか心のガードが緩くなり、「この曲よく知っているね」などと声を掛けられること請け合いです。
上手な人の熱唱よりも、たとえ下手でも元気に歌うほうがポイント高
忘年会のようなグループカラオケの場は、いわばコミュニケーションの場。決してのど自慢大会でも歌唱力コンテストでもありません。なので、歌の上手下手はさほど重要ではありません。たとえば、いくらカラオケ上級者とは言え、ラブバラードを目を瞑って情感たっぷりに歌い上げたところで、周りからすれば「上手いね……」としか反応のしようがありません。逆に少々音程が外れていても、笑顔いっぱいで歌っている姿は周りから好感を持たれるものです。あまり上手下手を意識し過ぎることなく、カラオケの場を楽しむことを第一に参加するのがベストです。歌は「明るく、楽しく、元気よく」です。
歌うことが苦手な人への「カラオケ・ハラスメント」に要注意!
とは言え、どうしても人前で歌うことが苦手で歌いたくない場合は、無理に歌わなくても良いと思います。その分、人の歌をしっかり聴いたり、歌っている人に笑顔で拍手や声援を送ってあげたりするだけでも、十分に場を盛り上げることができるはずです。逆に、歌いたくないという人に無理矢理歌うことを強要するのは、「カラオケ・ハラスメント」とも言うべきマナー違反ですので、慎むべきです。歌うことが好きな人、歌うことが苦手な人、それぞれの立場で場を楽しむことが、忘年会カラオケを成功へと導く大きな鍵なのです。