ニンジャ250SLはただの町乗りバイクじゃない!
走り出して一つ目のコーナーでクイックなハンドリングに驚きました。ニンジャ250SLのホイールベースはとても短く1330mmしかありません。加えてタイヤサイズはフロントが横幅100mmの17インチタイヤ、リアは130mmの17インチタイヤを採用しており250ccスポーツバイクの平均と比べるとワンサイズ幅の狭いタイヤを採用しています。最近のバイクは安定思考に傾いており幅の広いタイヤを採用し車重も重くなっている印象がありましたが、超軽量なボディと短いホイールベース、幅の狭いタイヤが生み出す軽快さは近年に無いモデルと言えます。
サスペンションもノーマルサスペンションとしては若干硬めでブレーキもレバーを握った瞬間にガツン!と効く感じなので街中を快適に走るセッティングというよりは楽しくスポーツ走行するセッティングになっている印象を受けました。
さらに29ps/9700rpmを出力するエンジンは1万回転オーバーまでスルスルとスムーズに加速します。ギア比も比較的クロスしていて、ギアチェンジしてもあまり速度が落ちないため、とにかく高回転までまわして走るのがニンジャ250SLを楽しむ乗り方です。反面、ギアチェンジは若干せわしない印象です。
試乗中はエンジンをかなり回して走りましたが、ニンジャ250SLの燃費性能は優れているようで実測定値で33.46km/Lでした。タンク容量は11Lと決して多くはありませんが頻繁に給油する必要はありませんでした。
ニンジャ250SLの軽快さは「楽しい」の一言
日常の足としてみれば、やや快適性にかけるポイントはありますが、近年のバイクに無い軽快さは楽しいの一言。エントリーライダーにとってはクラストップレベルの軽量さは安心につながると思いますし、スポーティーな装備はサーキットなどを走るユーザーにとっても満足できるパッケージになっています。ただ、一点気になったのはこの時期(試乗した11月)でも頻繁に回る電動ファンが気になりました。ガンガンまわして走った後の信号待ちなどでは必ず電動ファンが回っていました。下方にエンジンの熱気を逃しているという特許を取得している新型ラジエターファンカバーの効果でエンジンの熱気を感じること皆無でしたが、真夏はどのようになるかわかりません。
エントリーユーザー向けの公道が快適に走れるバイクといったら選択肢は変わってきますが、バイクの走行を楽しむ250ccバイクと言えばニンジャ250SLは選択肢の筆頭になるでしょう。
試乗前にはエントリーユーザー向けの安価なバイクという印象しかありませんでしたが、とんでもない。これはエントリーユーザー向けというよりはベテランライダーがライディングを楽しむためのバイクとしても最高の一台です。
ニンジャ250SLをちょっとカスタムするなら
リアキャリアなどを装着してがっつり利便性を上げるのもありですが、スポーティーなイメージの強いニンジャ250SLを少しだけ快適にするアイテムを選んでみました。ニンジャ250SLのようなセパレートハンドルにはアクセサリーをつけることができませんが、このパーツをつけることでスマホホルダーなどを装着することが可能です。
色々な車種専用にヘルメットロックをリリースしているキジマ。出かけた先でヘルメットをつけておくのに便利です。
ニンジャ250SL 関連リンク
■ニンジャ250SLのエンジン音、マフラー音 各部詳細はこちらの動画でご確認下さい。
■ライバル ヤマハ YZF-R25の試乗インプレッションはこちら
■同じ単気筒エンジンを搭載する ホンダ CBR250Rの試乗インプレッションはこちら