スペイン人気3都市をイメージした空間を中野で楽しむ
懐かしの中野サンプラザを眺めながら、新しくなった中野のオフィスビルへと歩くこと約5分。セントラルパークサウス1F、広々とした公園に向かうように佇むスペインバル&レストラン「マドリード」がある。店内は3つのエリアに分けられ、それぞれにスペインの都市をイメージした造りになっている。芸術都市「バルセロナ」エリアにはモノクロ写真とシャンデリアが飾られ、ソファ席でゆっくり寛げそうな空間が広がっている。
首都「マドリード」エリアは、バル文化の象徴である長いカウンターと手書き黒板で、楽しい気分にさせる演出がされている。気のおけない仲間たちで集まって、ワイワイ飲むのにピッタリの印象だ。
イスラム文化が残る最後の砦「グラナダ」エリアは、印象的なタイルが施されたパティオ風。大きな窓越しに開放的な公園を見ながら、ちょっとロマンティックな雰囲気。50インチの大型TVではフラメンコなどの映像が流れ、スペイン気分を存分に楽しめる。
それでは「マドリード」ならではの、ワインとのマリアージュが光るお料理をご紹介します。
マドリードのバルで食べた「あの味」がある
お料理は全て、ワインとのマリアージュを計算されたような味わい。旅先のバルで食べた、懐かしい「あの味」が揃っている。肉厚でジューシーなマッシュルームに、生ハム・にんにく・オリーブオイルを詰めたマドリードのバル名物「マッシュルームの鉄板焼き(ハーフ720円)」。マッシュルームの食感はもちろん、内側に入った旨みの詰まったオイルがまたたまらない。2本の楊枝を両手で持ち、こぼさないように慎重に口へ運ぶ一連の動きがまた楽しい。
スペイン料理の代表、本格派パエリヤは6種類ラインナップ。身体に優しいオーガニック野菜を使用し、オーブンには入れず直火だけで仕上げる本場バレンシアのスタイルだ。一番人気は「海の幸のパエリア(2人前3,200円)」。海老やアサリ、ムール貝など魚介の旨味がたっぷり詰まった逸品。ガツンと濃厚なタイプではなく、優しい旨みと上品な味わいが特徴。ワインも赤より、穏やかな白でのんびり楽しみたくなる味わいだ。
口の温度で溶ける脂の甘みを味わう「イベリコ黒豚の鉄板焼き(1700円)」。イベリコならではの素晴らしい風味としっかり質感。小さな1切れで、ステーキをたいらげたような満たされた気分になれる。さりげなく添えられた野菜もまた美味。ニンニクのソース、マンゴーとアモンティリャードのソースで、味わいに変化をつけて楽しめる。
食後に是非オーダーして欲しい「伝統菓子の盛合せ(650円)」。スペイン風チーズケーキ(ケサーダ・写真左)は、牛のカードから作る伝統菓子。噛みしめるごとにミルクの優しい風味が広がる。ポルボロン(写真中)は、口に入れるとホロホロっと崩れ、シナモンの香りがふわりと残るはかなさがやみつきになる。アーモンドのみで焼くタルト(写真右)は、素朴な味わいで、コーヒー・紅茶はもちろん、シェリーとの相性も抜群。どれも甘さを最小限に抑えた上品な味わいで、普段デザートは食べない方にもオススメだ。
続いて「マドリード」の一番の魅力、こだわりのスペインワインをたっぷりとご紹介しましょう。
ここでしか飲めないスペインワインが100種類!気に入ったワインは買って帰れる
店内にはワインショップが併設され、気に入ったワインを買って帰ることができるのもマドリード中野店の魅力の1つ。全て自社輸入の為、ここでしか飲めないスペインワインを常時100種類以上ラインナップ。「つくり手の顔が見えるワイン」にこだわり、現地の生産者から直接買い付けたワインのみ。2,000円台の手軽なものから10,000円以上のプレスティージュクラスまで幅広く、全てがオーガニック・自然派のワインだ。初めて見るワインばかりのワインショップ。専任のソムリエが、好みやシチュエーションに合わせてセレクトしてくれるのも心強い。今回は前頁でピックアップしたお料理に合わせるワインを選んでもらった。
まずはマッシュルームの鉄板焼きに合わせる2本。「Maturana Blanca(写真左・オーガニックワイン白)」リオハの絶滅品種「マトゥラナ種」を使用。ナッツのような風味があり、マッシュルームの旨みと生ハムの塩味によく合う。「Bosquera Joven(写真右・オーガニックワイン赤)」マドリードより南東に約60kmの所にあるワイナリーの赤ワイン。マドリードの名物料理に合わせれば、なるほど間違いない。
海の幸のパエリアに合わせる2本。「Aloque(写真右・オーガニックワインロゼ)」サーモンピンクがうすくかかった色合い。ぶどうを2種使う事により、フレッシュな中にも複雑みを感じられる。海の幸を使った料理とよく合う。「La Pinyora(写真左・オーガニックワイン白)」すっきりとした味わいながら、しっかりと印象に残る樽香。魚貝の風味をうまく引き立てる。
イベリコ黒豚の鉄板焼きに合わせる2本。「Moya Blanco(写真左・オーガニックワイン白)」ややオレンジがかった白。グラナダ産の酸化防止剤を一切使用しないスペシャルなワイン。果実味が素晴らしく、重めの肉料理にも負けない力強さがある。「Ijalba Crianza(写真右・オーガニックワイン赤)」伝統的な造り方で、樽の風味が技術の高さを物語っている。さすがリオハ!と思わせる赤ワイン。イベリコ黒豚の旨みと甘みを存分に堪能できる。
スペインクラフトビール4種の飲み比べができる「デグスタシオン」という楽しいメニューもある。柑橘系の華やかなアロマが特徴の「Nature」、バランスが良くイベリコとの相性が抜群の「Morena」、苦みが心地よい「IPA Dry Hopping」、カカオや果実味を感じる「Storong Ale」はアルコール度数10%ということを感じさせないまるで赤ワインのような味わい。いずれも個性が光る飲みごたえで、ビール党ならずとも楽しめる。
SHOP DATA
スペインワインショップ&レストラン マドリード 中野店住所:東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス1F
TEL:03-3389-0070
営業時間:11:00~23:00
定休日:無休
地図:Yahoo!地図情報
最寄駅:JR中央線・東京メトロ東西線「中野」駅より徒歩5分
オフィシャルサイト